関東鉄道 9402YT/三菱KL-MP37JK+三菱ふそうバス製造(Aero Star)
東急バス中古車で東急時代の社番はTA378です。
2002年にA376として淡島営業所へ投入された後、
2014年には高津営業所へと転入していますが、
一年足らずですぐ廃車となって関鉄入りを果たし、
2015年に9402YTとしてつくば中央営業所へ投入、
新天地である谷田部での活躍をはじめています。
外装についてはもちろん低床色に改められており
側面窓周囲の黒色塗装もしっかり施された上に、
東急時代は銀サッシであった側面窓のサッシも
黒色で塗りつぶされていることが特筆されます。
非常にスタイリッシュな仕上がりで好印象です。
但し、塗装以外は屋根のアンテナ類なども含めて
東急時代の姿をよく留めており判別は可能です。
後面行先表示器については標準サイズであった
東急時代の取付枠を活かし横長サイズに換装、
特徴的な補助テールランプがそのままなのも
趣味者としては嬉しいところとなっていますね。
なおこれまで東急では投入から4~6年の段階で、
車内外再生と呼ばれる車体更生を実施した上で
さらに投入からおおよそ10年が経過した段階で
車体再々生と呼ばれる二度目の車体更生を実施、
自社での使用年数を15年に設定していました。
しかしN0x・PM法で使用年数が短くなったため、
2005年から車体再々生を実施しないこととした他、
2008年からは一度目の車内外再生についても
車体補助修繕という簡素な補修に代わりました。
車体補助修繕は外装がストライプの再塗装程度、
車内が座席表皮のクリーニング程度であることから
この車の車内は投入当初の原型をよく保っており、
同じ300番台であったP025とは一味違う内装です。
即ち、床材が灰色の平滑なもののままであること
握り棒が乗降口付近のみ橙色の緩衝材巻きへと
変わった他は黒色の緩衝剤巻きのままであること、
座席表皮が低床部にある座席が灰色の柄物のまま
他も水色の柄物のままであること等が相違点です。
内張りは上半分象牙色・下半分明緑色となっており
座席配置は、乗降口側前半が前向き1人掛が1列、
そして優先席となる横向き2+2人掛が設置されて、
中扉を挟んで後半が前向き2人掛3列が並べられ、
非常口側は前向き1人掛が5列と前向き2人掛3列で、
中扉向かいの4・5列目が跳上座席となっています。
なお同じ東急中古車である9382TCやG067等と違い、
名札挿しについては運転席背後に設置されました。
東急中古車も随分と数を増やしてきましたね。
【諸元】
登録番号:つくば200か・574
年式:2002
型式:KL-MP37JK
機関:6M70(12882cc 250PS/2200rpm)
ホイールベース:4.8m