阪東自動車 235/日野KC-HT2MMCA+富士重工業(7E)
阪東は今でそ、国内四メーカーの車を全て揃え、
また様々な車体メーカーの車を投入していますが、
かつては富士重工業製の車体を架装した日野車を
その主力として投入してきました。
1989年以降、日野車体工業製車体を架装する車も
並行して投入されるようになりましたが、
以降も阪東といえば日野富士の印象が強くありました。
しかし、富士重工業は1998年に、バス車体の
日野シャシーへの架装から撤退したため、
日野シャシーと富士重工業製車体の組み合わせは、
1996年式の235・236の2両が最後となり、
以降の投入は途絶えてしまいました。
阪東は代替サイクルが概ね10年と早いため
富士重工業製の車体をもつ車は
既に、この2両を残すのみとなってしまいました。
もっとも中古市場を賑わしている阪東だけあって、
この手の車は全国に散らばりまだまだ活躍を続けていますが。
関東の事業者としては早期から採用した中四枚折戸に
ブラックサッシにスモークガラスのメトロ窓という、
関東では屈指の豪華な仕様が実に個性的で、
外見だけなら、中国地方の事業者にも引けをとりません。
尤も、足回りや車内の仕様は関東の一般的水準なので、
彼の地の車と比べると見かけ倒しかもしれませんが。
フロントグラス上の青色のマーカーランプや、
行灯式となっている側面の出入口表示など、
細部に渡ってこってりとした仕様となっており、
マニア心を擽られます。
登場時は旧塗装でしたが、現在は新塗装へと改められ
乗降口の鴨居部は態々黒塗りされているのも好印象です。
また、行先表示機のLED化も実施されていますが、
阪東らしい大型サイズの後面行先表示機は、
LED化後もちゃんと引き継がれています。