関東鉄道 2183MT


関東鉄道 2183MT/日野2KG-KR290J3+J-BUS(Rainbow)

関鉄が2018年に投入した自社発注の中型車のうち、
2179RG、2180TC及び2181MT~2184MTの6両は
三菱中型車の生産および販売が中止された影響か
2010年式の2014MK・2016YT・2017TC以来となる
日野中型車が選択されており注目される存在です。

日野中型車は2016年のフルモデルチェンジ以来、
「RainbowⅡ」から「Rainbow」へと戻りましたが
引き続きいすゞ中型車「ERGAmio」のOEMとされ
外観上、いすゞ中型車との差異は見いだせません。
なお、日野といすゞの共同開発とされているため
メーカーではOEMではなく統合車種としています。

従って外観は概ね2139RG・2140RGと同一ですが
平成28年排出ガス規制に伴うマイナーチェンジで
ヘッドライトがロービームのみLEDに変ったほか、
新たに尿素SCRシステムが搭載されたことにより
Adblue投入口が中扉の後方に追設されています。

また2018年式の自社発注車からの仕様変更として、
前面行先表示器脇の車椅子マークがステッカーから
電照式へと変更されたことが特筆されるところで、
夜間は遠目からも非常に目立つようになりました。

車内はマイナーチェンジの際の仕様変更に伴って
シフター周辺の造作が変わり足元が広くなった他
基本的には近年の関鉄の標準仕様を踏襲しており、
内張りは灰色、床は濃灰色の床材張りのままですが
これまた2018年式の自社発注車からの仕様変更で
座席がこれまでの金属製シートバックのものから
メーカー標準の樹脂製シートバックのものになり
座席表皮も優先席が青色地に紺色のハートマークと
黄色のピクトグラムが配されたものへと変更され、
他席も青色地に紺色のハートマークが配されたものへ
変更されて従来より汚れが目立ちにくくなりました。

座席配置は従来通りメーカー設定のラッシュ型で
引き続き前輪タイヤハウス上の座席は省略されて
左側前半は前向き1人掛のみ2列で、中扉を挟んで
後半は前向き1人掛2列・前向き2人掛1列のまま、
右側は前向き1人掛6列・前向き2人掛1列とされて
従来に続いてメーカー標準仕様とは異なり右側も
前輪タイヤハウス上の座席は、省略されています。
また、右側の3・4列目は折畳座席とされています。

握り棒は座席背面のものが黒色である他は橙色で、
降車釦は、これまでのオージ製WS-260に代わって
レシップ製KSP-400が採用されたことも注目です。

既に全車がバリアフリー対応済み水戸営業所では、
2181MT・2182MT・2183MT・2184MT投入により
1831MT・1832MT・1834MT・9391MTを捻出して
石岡営業所及び鉾田営業所へと転出させている他、
さらに、守谷営業所から転入した2064MTによって
捻出した9411MTを下妻本社営業所へと転出させて
子会社のバリアフリー化が進むこととなりました。

【諸元】
登録番号:水戸200か1927
年式:2018
型式:2KG-KR290J3
機関:4HK1-TCH(5193cc 210PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m

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関東鉄道 2183MT への2件のフィードバック

  1. 匿名 のコメント:

    これと同じようなLR290J3がRGに2177 RG,2178 RGが導入されていますね。LR290J3の2177 RG,2178 RGとKR290J3の2179 RG,2180 TC,2181 MT,2182 MT,2183 MT,2184MTでは同じ (似ている) ように見えることもありますね。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>匿名様
    コメントありがとうございます。
    2177RG、2178RGどちらもまだ撮影できておりません。
    外観上の差異は全くありませんが、撮影したいところです。

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