関東鉄道 9443YT/いすゞPK-HR7JPAC+J-BUS(ERGA J)
京成バス中古車で京成時代の社番は2261です。
2005年に市川営業所へ投入された2261・2262は
日野レインボーHRのOEMであるいすゞエルガJで
2261は2016年に廃車となった後、関鉄へと移籍し
2017年に、つくば中央営業所へ投入されました。
エルガJは販売台数が少ないため貴重な存在です。
レインボーHRは2004年のマイナーチェンジにて
エンジンは出力軸が車軸に並行する横置きから、
出力軸が車軸に直交する縦置きへと変更されて、
後方のデッドスペースが大分小さくなりました。
これによって床面積が座席1列分広げられたほか、
側面窓最後方の目隠し部分がなくなっています。
併せてエンジンが自然吸気の直列6気筒7.961lから
ターボチャージャー及びインタークーラー付きの
直列5気筒6.403lへと小排気量化が図られました。
また、新短期排出ガス規制への適合を図るべく
その他にメーカーでは「DPR」と名付けられた
ディーゼル微粒子捕集フィルターも装備されて
排気ガス中の粒子状物質を抑制していますが、
フィルターを搭載した初めてのモデルゆえか、
再生の手間で、手を焼くこともあったようです。
外観では前述の後部の窓割の変更が目立つほか、
開口部が左側側面だけになり面積も減ったこと
それに伴いテールランプが下方へと動いたこと
給油口が後輪前方から後輪後方へと動いたこと
そして非常口が中央から後方へと動いたこと等
変更点は意外と多くありなかなか興味深いです。
また塗装は側面窓周囲の黒色塗装が省略されて
前述の非常口の移動がより目立つ仕上がりです。
車内は殆ど京成時代のままとされ内張りは白灰色、
床は通路部が平滑な濃緑色の床材張りとされており
それ以外は平滑な緑色の床材張りとなっています。
座席配置は左側は、前半が前向き1人掛3列とされ
後半が前向き1人掛1列と前向き2人掛2列とされて
前述の通り後半の座席が1列増えたのが分かります。
なお前輪タイヤハウス上の座席は省略されています。
右側は前向き1人掛7列に前向き2人掛2列とされて、
こちらも1列増え、うち3〜6列目は折畳座席です。
全国的に希少な車種として今後の活躍に期待です。
【諸元】
登録番号:つくば200か・731
年式:2005
型式:PK-HR7JPAC
機関:J07E-TC(6403cc 225PS/2700rpm)
ホイールベース:5.58m