阪東自動車 276


阪東自動車 276/日野KL-HU2PMEE+日野車体(BlueRibbonCity)

一般的なディーゼル車とされたKL-代では、
オートマチックトランスミッション仕様のみの
ラインナップであったことが災いしたのか、
全国的にそれほど普及をみせなかった、
Blue Ribbon Cityのノンステップ車ですが、
元来、日野車を主力として投入してきた上に、
オートマチックトランスミッションを好んで投入してきた
阪東では、2001年から2004年までの
3年間に渡って、合計して8両投入されました。

そのうち、最終増備車となる2004年式の275・276は
同時期に投入されたいすゞ車の272・273・274と同様、
国土交通省認定ノンステップバス標準仕様での投入で、
各所にそれを示すステッカーが貼られています。
車内ではこれに対応して握り棒が橙色となり、
車外から見てもこの変更はかなり目立ちます。
しかし、2003年式の270271と比べた場合、
それ以外に目立った変更点は無く、
ホイールベースも前年同様、5.11mの短尺です。

とはいえ、担当車制を採用している阪東では
ホイールベースが5.57mの標準尺車とされた、
2001年式の252253254・255・256257とは、
運用や使用路線が分けられている様子は見られず、
なぜ二種類のホイールベースが混在するのか、
その理由は定かではありません。

ホイールベースを長くとってノンステップエリアを広くした、
意欲的な設計はBlue Ribbonに続くものですが、
後部のデッドスペースが大きい上に、
リアオーバーハングを切り詰めたために、
中扉以降は座席が3列しかとれない構造は
賛否が分かれるところだと思います。

阪東では、続く2005年には日野車は投入せず、
翌2006年以降、日野車の一般路線車の増備は
いすゞERGAのOEM車であるBlue Ribbon Ⅱに移行、
さらに、2007年以降、日野車の投入が殆どなくなるという、
日野車を主力としてきた2000年以前の状況からは
到底想像できないような状況となっています。

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