関東鉄道 9503TC


関東鉄道 9503TC/日野PJ-KV234Q1+J-BUS(Blue Ribbon Ⅱ)

京成バス中古車で、京成バス時代の社番は4446です。
2006年に船橋営業所茜浜車庫へ投入された大型車の
4436~4441、4443、4445~4448、4450~4457は、
同車庫へ投入された2005年式の4889~4892に続いて、
いすゞエルガのOEMである日野レインボーⅡとされて
引き続きワンステップ仕様で扉配置が中四枚折戸の
ホイールベース5.8mの長尺車であり目立つ存在です。

この4446は2012年に船橋営業所茜浜車庫の移転により
新都心営業所へ引き継がれ、活躍を続けてきましたが
2018年に廃車となった後は関鉄へと移籍を果たして、
2019年に9503TCとして土浦営業所へ投入されました。

船橋営業所茜浜車庫は乗客数の多い路線を抱えるため
かつては三扉車の長尺車が集中的に配置されており、
それが低床化に伴って中四枚折戸へと変わったものの、
引き続き高い収容力を誇る長尺車が選択されています。
また塗装も白色地に青色を入れてカモメの模様を配す
カモメカラーが採用されて、差別化が図られています。

関鉄にあっては長尺仕様の中古車が一般路線車として
投入されることはこれまであまりありませんでしたが、
2018年に前述の4441が9500TC、4445が9502TCとして
立て続けに投入されており、強く注目を浴びています。
状態の良い中古車の確保が困難になっていることに加え、
土浦では既に1924TC等の長尺車が活躍していることや
収容力のある車が求めたことが、その理由でしょうか。

外観ではデンソー製の走行風取込式クーラーが目立ち
またレゾナント製丸型車外スピーカーが目を惹きます。
もちろん長尺車かつ車高があるワンステップ車であり
しかも四枚折戸のため、堂々とした外観が魅力的です。

車内は内張りが白灰色、床が濃灰色の平滑な床材張り、
座席配置は左側前半が前向き1人掛1列と横向き2+3人掛、
後半が前向き1人掛2列と前向き2人掛2列となっており、
右側は前向き1人掛8列と前向き2人掛2列で、このうち
5~6列目は、車椅子固定用の跳上座席となっています。
中扉後方も床面はフラットで立席を確保した仕様です。
座席表皮は、水色系の派手な柄物が採用されています。
握り棒は橙色の緩衝材が巻かれ、降車釦はWS-260です。

長尺車ながら、管内の狭隘路線に入る姿も時折見られ、
土浦営業所管内を、まさに縦横無尽に活躍しています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1657
年式:2006
型式:PJ-KV234Q1
機関:6HK1-TCC(7790cc 260ps/2700rpm)
ホイールベース:5.8m

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関東鉄道 9503TC への2件のフィードバック

  1. 匿名 のコメント:

    4455は、ちばグリーンバスにいますよ

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>匿名様
    コメントありがとうございます。
    この辺りの車も子会社への移籍や廃車が進んでいますね。

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