関東鉄道 9531ED


関東鉄道 9531ED/日産ディーゼルPKG-RA273PAN+西日本車体工業(B-Ⅰ型96MC)

習志野新京成バス中古車であり、旧社番は2911です。
2007年に、千葉日本大学第一小学校の特定車として
習志野新京成バスへ投入された2911・2912の2両は
ホイールベース5.8mの長尺(P尺)車とされました。

標準床仕様で扉配置はトップドアとなっていますが、
フロントガラスが上まで拡大されたE-Ⅱ型ではなく
前面行先表示機を有するB-Ⅰ型が架装されています。
側面窓も、黒サッシで引き違い式のメトロ窓ですが
側面行先表示機が前扉直後に設置されているために
西日本鉄道の新特急車(B型高速車)を連想させる、
当地では稀有な仕様の車となっており目を惹きます。

塗装は一般的な貸切車と同じ京成グループカラーで
サイドミラーは新製配置当初、新京成では一般的な
両方が上吊りのいわゆる幽霊ミラーとされましたが、
ハイウェイミラーに交換された際に改造されました。
テールランプは、ゴールドキング製TSL-2とされて
車高がノンステップ車に比べて相対的に高いため、
テールランプはややリアバンパー寄りに付きます。

2014年には習志野新京成バスの吸収合併に伴って、
いずれも船橋新京成バスへと移管されていますが
2021年に習志野営業所から船橋営業所へと転入し
併せてそれぞれ1915・1916へと改番されましたが
4ヶ月程で廃車となり関鉄へと移籍を果たしました。
2022年に1915が9531ED、1916が9532EDとして、
それぞれ竜ヶ崎営業所江戸崎車庫へ投入されており
もっぱら常総学院特定車として運用されています。

移籍にあたって外装の変更は最低限に留まっており
塗装と「K▼SEI GROUP」ロゴステッカーはそのまま、
「SHIN-KEISEI」ロゴや社名表記等は剥がされて
「Kantetsu」ロゴや社名表記等が追加されました。
側面のサボ受けも新京成時代のまま残されています。


関東鉄道 9532ED/日産ディーゼルPDG-RA273PAN+西日本車体工業(B-Ⅰ型96MC)

車内はワンマン機器等は搭載せず、内張りが薄灰色、
床は濃灰色で滑り止めの模様つきの床材張りとされ
窓には、薄水色の横引きカーテンが奢られています。
座席は2人分が一体化されたリクライニングなしで
シートベルト付きのハイバックシートとされており
ヘッドレストカバーは新京成時代に外されています。
座席配置は前向き2人掛11列で補助席付きとされて
座席数は、高速車にも匹敵するものとなっています。

関鉄本体では初の西日本車体工業製車体の車となり
登場時から早くもマニアの注目を浴びている車です。

【諸元】
登録番号:土浦200か1805
年式:2007年
型式:PKG-RA274PAN
機関:MD92TJ(9203cc 300ps/2200rpm)
ホイールベース:5.8m

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