関東鉄道 9399RG/いすゞKL-LV280L1改+いすゞバス製造(ERGA)
京成中古車で、京成時代の社番は5193です。
2003年式で千葉営業所へ新製配置されて以来、
2014年に廃車となるまで同所で活躍しました。
廃車後は幸い関鉄へと移籍を果たすこととなり、
2015年に竜ヶ崎営業所へ投入されています。
竜ヶ崎営業所としては初の大型ノンステップ車で
早くもファンから注目を浴びる存在となっています。
京成ではコストダウンのためか2003年の途中から
いすゞ大型車のうち、ノンステップ車については、
フルフラットノンステップ仕様であるType-Bから、
前中扉間ノンステップ仕様であるType-Aに替わり
同年に千葉営業所に投入されたノンステップ車も
5192はType-B、5193・5194はType-Aとなりました。
いずれもホイールベースが4.8mの短尺車ですが、
結果的に京成ではノンステップType-Aの短尺車は
この5193・5194の2両のみの存在となりました。
トランスミッションについては、Type-Bとは異なり、
マニュアルトランスミッションが選択されています。
移籍に際しては勿論、低床色に塗装されましたが
側面窓周囲の黒色塗装が省略されたのが目立ち
自社発注車と比して明るい印象となっています。
また外観では、京成時代の2012年に追設された
HERIMASUのセンサーが撤去されたのも特徴です。
このHERIMASUはディケイ総合研究所が開発した、
死角となりがちな前面下方や側面前寄り下方への
人間・自動車の接近をアラームと警告灯で知らせる
バス安全走行支援システムで普及が進んでいます。
車内は内張りが白灰色とされており明るい印象で、
床が通路部のみ滑り止め付きの濃緑色の床材張り、
それ以外は平滑な濃緑色の床材張りとされるなど、
こちらもやはり京成時代の名残を色濃く残しています。
座席配置はまず乗降口側前半が前向き1人掛1列と
横向き2+2人掛、後半が前向き2人掛4列とされて、
非常口側が前向き1人掛5列と前向き2人掛4列で、
うち3~5列目は車椅子固定に備えた折畳座席です。
座席表皮は全席とも水色系の柄物とされています。
同営業所の新たな花形として活躍が期待されますね。
【諸元】
登録番号:土浦200か1425
年式:2003
型式:KL-LV280L1改
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m