関東鉄道 9400TC/日野KL-HU2PPEE+日野車体(BlueRibbonCity)
京成中古車で、京成時代の社番はN464です。
2002年に長沼営業所草野車庫に新製配置された後、
同営業所で2015年に廃車となるまで活躍しました。
廃車後は幸運にも関鉄へ移籍を果たすこととなり、
同年、9400TCとして土浦営業所へ配置されました。
関鉄としては9380TCに続くブルーリボンシティであり、
同じ京成中古かつ同年式なので仕様は概ね共通です。
日野では先代のモデルであるブルーリボンについても
末期はノンステップ仕様をラインナップに加えましたが
低床部の拡大を意図してリアオーバーハングを詰めて
ホイールベースを延長しているのが先代からの特徴で
幅の広い幕板も相俟って重厚感あるプロポーションです。
フルフラット仕様故の後部のデッドスペースも目立ちます。
エンジンは先代と同様、排気量10.5lのP11Cとされて、
排気量9.8lだったM10Uからパワーアップが図られました。
トランスミッションも引き続きZF製のトルクコンバータ式
オートマチックトランスミッションのみの設定とされました。
オートマチックトランスミッションの取り扱いの都合からか
関鉄では京成中古のフルフラットノンステップ車である
9354TC・9355TC・9380TC・9385TC・9400TCについては
土浦営業所に集中配置する形となっているのも注目です。
関鉄はこれまでも7013IT・7014TB・7015TC・7016TC等の
トルクコンバーター式オートマチックトランスミッション車を
運用してきた経験があるのですが、大型車用であるため
取り扱いに慎重を期した、ということになるのでしょうか。
ノンステップ仕様であるため当然低床色とされましたが
幕板部分に入れられる浅葱色の一直線のストライプが
幕板部にあるサイドガーニッシュよりも高い位置に入り
白色の部分が広く明るい雰囲気である9380TCに対し、
サイドガーニッシュよりも低い中扉足元灯下端に入り、
青磁色の部分が広く引き締まった雰囲気となりました。
車内は他車と同様に概ね京成時代のままとなっており、
座席表皮が優先席を含め桃色の柄物とされているのが、
全席が薄青色の柄物の9380TCとの差異となっています。
関鉄の中古車も遂に9400代に突入することとなりましたが、
車両のバラエティもそれに併せ拡大の一途を辿っています。
【諸元】
登録番号:土浦200か1428
年式:2002
型式:KL-HU2PPEE
機関:P11C(10520cc 250ps/2100rpm)
ホイールベース:5.57m