関東鉄道 9380TC

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関東鉄道 9380TC/日野KL-HU2PPEE+日野車体(BlueRibbonCity)

京成中古車で、京成時代の社番は4592です。
2002年に船橋営業所花輪車庫に新製配置された後、
2014年に関鉄へ移籍、土浦営業所へ配置されました。
関鉄としては初登場となるブルーリボンシティで、
ホイールベース5.57mのノンステップ仕様となります。
トランスミッションは、ZF製のトルクコンバーター式
オートマチックトランスミッションとされており、
セレクターはボタン式となっています。

ブルーリボンシティの場合、ノンステップ車については
フルフラット仕様のみのラインナップとされており、
かつオートマチックトランスミッションのみの設定のため、
残念ながら全国的な普及を見ることはありませんでした。
京成の場合もノンステップ車は2001年にN457が、
2002年にN463・N464・4591・4592・4593が、
2003年に4403・4404・4850・4851が投入されたのみで、
以降の増備は途絶えてしまっています。

なお、ホイールベースは長尺車並みとなっていますが、
これはノンステップ部分を可能な限り広くとるために
ホイールベースをワンステップ車に比べて長くとった分、
リアオーバーハングを極力切り詰めているために
全長は10.975mと標準尺車相当に収まっています。

塗装は低床色で側面窓周囲は黒色塗装入りですが、
幕板部分のストライプが高めに入れられたこともあって、
幕板の幅広さが強調された仕上がりとなっています。
また後部は側面腰板部から来る三本のストライプが
低い位置にあるため白色の部分が目立ちます。
またクーラーは定番のデンソー製となっています。

車内はノンステップ部分を広くとった設計が功を奏し
前半部は広々として開放的な印象となっていますが、
後半部は他事業者の場合、後輪タイヤハウス間まで
通路をノンステップ部分としていますが、
京成の場合は段差を小さくするためなのか、
中扉直後の部分にも段差を作っているために、
後半部の通路には二段の段差が見られます。
また最後列は背もたれが高く圧迫感があります。

座席配置は、乗降口側は前半が前向き一人掛四列、
後半が前向き二人掛二列と座席の数は限られており
非常口側も前向き一人掛六列と前向き二人掛二列で、
後半部のシートピッチはかなり広め目になっています。

なお非常口側五・六列目は跳上座席とされており、
この部分の床材が茶色の石目調とされている他は、
床材は濃緑色の滑り止め付のものとなっています。
座席表皮は京成では2006年式以降で採用された、
薄青色の柄物に全席とも張り替えられています。
内張は明灰色で、握り棒は黒色の緩衝材巻きです。

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【諸元】
登録番号:土浦200か1373
年式:2002
型式:KL-HU2PPEE
機関:P11C(10520cc 250ps/2100rpm)
ホイールベース:5.57m

追記:
レッドライン様の御指摘により
加筆・修正致しました。

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関東鉄道 9380TC への2件のフィードバック

  1. レッドライン のコメント:

    こんばんは。
    おじゃまします。
    関鉄における、元京成BRC第一号が、H12年式、13年式を飛ばしてH14年式車になったのは個人的には意外でした。
    社番や年式が中途な位置から捻出された理由は別途にて。
    京成のKL-HU2PPEEにはH15年式も存在しておりまして、こちらは、新製時よりLED表示器を装備し、エアコン形状が異なるなどの特徴があります。
    4403(現0403)、4404、4850(現0850)、4851(現0851)と少数派です。
    弊ブログ別館にて掲載しておりますので御参照頂けましたら幸いです。
    http://redline115.exblog.jp/14295393/

    そしてN463(現0402)、N464の2台ですが、長年パートラッピングをされていた事で
    一切更新を受けないまま現在に至っておりますので
    全体的に傷みが酷く、廃車後に関鉄側が欲しがるかどうかが気になるの所です。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>レッドライン様
    いつもコメントありがとうございます。
    2003年式のカウントを失念致しておりました。
    早速、記事を修正させて頂きました。
    トルコンAT仕様のフルフラットノンステということで、
    早速手を焼いている、との噂もあるようですが、
    中古車の確保自体が難しい昨今ですから、
    今後増備するのか否か注目されるところですね。
    また、LV834の登場も期待したいところですね。

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