関東鉄道 1870TR/日野KL-HR1JNEE+日野車体工業(Rainbow HR)
かつて北九州と福岡に路面電車を有していた西鉄が、
1992年、北九州線の併用軌道区間を全廃するに当たり、
その代替バス用として投入された中型ロング車は、
元々床が低かった中型車をベースに全長を延ばすことで、
大型車並みの収容力を持ち、かつ乗降性に優れた、
ワンステップ車を安価に作成することに成功し、
2001年の交通バリアフリー法制定に前後して
ノンステップ車がラインナップに加わったことで、
一時は全国的に爆発的に普及を見せました。
関鉄でも2003年に投入された1869MT・1870TRは、
中型車並みの車幅ながら、大型車並みの車長をもつ、
この中型ロング車のノンステップ車とされました。
関鉄としては、この2両が初の中型ロング車となります。
しかし、2004年以降は普通の大型車の投入が再開され、
結局、中型ロング車はこの2両で沙汰止みとなりました。
1869MTは三菱、1870TRは日野とメーカーが分けられ、
1870TRは全国的にも普及を見せた日野の中型ロング車、
Rainbow HRの10.5m車、KL-HR1JNEEとなっています。
当時、日野は大型車のノンステップ車はAT車のみの設定で、
ユーザーの多くがMT車も設定され、かつ安価であった
この中型ロング車を選択したのも普及の背景にあるでしょう。
扁平タイヤの採用でインチアップ仕様に見えるホイールや、
ホイールベースが長いためにローダウン感の強いスタイル、
角ばった車体に吊り目風になったヘッドライトなど、
チバラギ仕様のビップカー的な雰囲気漂うこの車は、
関鉄にとっては手頃な車だとは思いますが、
結局、投入はこの1両だけで、虎の子状態となっています。
他営業所では兎も角、利用者の多い取手管内では、
収容力が不足し、車内も窮屈で使い勝手が悪そうです。
他事業者でも、まとまった数を導入したものの、
その後は大型車へと回帰した場合が殆どです。
車内は当時の関鉄としては一般的な仕様が踏襲され、
座席配置も大型車のノンステップ車と同様とされています。
なお、側面の社名表記が青色に変更されたことは、
2003年に投入された大型車、1867TC・1868TCと同様ですが、
この2両がホイールを銀色としたのに対し、
こちらは車体色とされています。
【諸元】
登録番号:土浦200か・550
年式:2003
型式:KK-RJ1JJHK
機関:J08C(7961cc 220PS/2900rpm)
ホイールベース:5.48m
管理人様、こんばんわ お久しぶりです これからも楽しく拝見させていただきますのでよろしくお願い致します!
京成中古を多く投入している関鉄ですが、京成バス長沼営業所に1870TCと同じ車輌が沢山在籍しているので近い将来やってきそうですね! 最近、土浦にも京成からKC-HUが移籍してきましたが乗車口のとなりにローマ字でワンステップと小さく記されています。ちょっと違和感がありますね!
移転作業お疲れさまでした。
使い勝手が悪そうながらも、取手を訪れるとほぼ毎回見かけますね。
なおかつ江戸学線での運用が目立つ気がします。
※リンクの方、次回更新時にURLを修正させていただきます。
>>9060MT様
新ブログへのコメントありがとうございます。
茜浜にカモメカラーのHR10.5m車が投入された時は驚きましたね。
関鉄では、トルコンATのノンステップ車は扱いにくそうですから、
その分、HR10.5m車の方は歓迎されそうですね。
9336TC・9337TCは近々撮影したいと思っていますが、
実際に走っている姿を見ると、かなりインパクトがありますね。
側面のロゴは小さいものを拵えて無理矢理入れたみたいですが、
通常サイズのものにし、1917YT辺りと同様の処理とした方が
良かったかもしれませんね。
>>瓦版様
新ブログへのコメントありがとうございます。
1503TCの件では、情報をお寄せいただきありがとうございました。
また見かけたら情報をお寄せいただければ幸いです。
私は東口で撮影することが多いのですが、
井野団地循環にも意外と運用されることがおおいです。
尤も、取手の運用は路線数が少ない割に複雑で、
西口と東口を行ったり来たりする運用もありますから、
あまり路線を限定して運用しようとは考えていない様ですね。
リンクの対応、お手数をお掛けしますが宜しくお願い致します。
お気遣い頂きまして、誠にありかとうございます。