関東鉄道 9447YT


関東鉄道 9447YT/日野PJ-KV234L1+J-BUS(BlueRibbonⅡ)

京成バス中古車で京成時代の社番は4888です。
2005年に船橋営業所花輪車庫に投入された車で、
従来ホイールベース5.2mの標準尺車を標準とし
投入してきた同車庫としては異例ともいえる、
ホイールベース4.8mの短尺車なのが特徴です。
日野大型車がいすゞ大型車のOEMとなったため
千葉営業所等向けのいすゞ大型車と揃えたのか、
その後同車庫や長沼営業所草野車庫においては
ホイールベース4.8mの短尺車の増備が続きます。

またレインボーHRを除いてワンステップ車が
中心にその後も増備が進められた同車庫では、
ノンステップ仕様なのも目立つところでした。
その関係もあり本型式のノンステップ車は他に
同年、長沼営業所草野車庫に投入されたN508が
存在する程度となっていることも特筆されます。

外観ではデンソー製の走行風取込式クーラーが
遠目からでもよく目立つことが特筆される他、
エンジンが従来のV型8気筒から直列6気筒へと
変更されたためか左側側面後方の開口部が消え
灯火規制のため側面裾部に反射板が追加されて
従来のKL-代と容易に判別することができます。

標準化が進んできた時期の車であることもあって
自社発注車で同時期のいすゞ大型車の1931MT
よく似た仕上がりですが、それだけに見比べると
京成の伝統である中扉窓の注意書きが目立つほか、
側面の車外スピーカーの位置の差も気になります。

車内は殆ど京成時代のままとされ内張りは白灰色、
床は通路部が平滑な濃緑色の床材張りとされており
それ以外は平滑な緑色の床材張りとなっています。
座席配置は左側は前輪上の座席は省略されており、
前半が横向き1+2人掛、後半が前向き2人掛4列で
横向き部分は同じ短尺車の5193・5194と比べ
一人分の幅に余裕を持たせてあるのが特徴です。
右側が前向き1人掛5列と前向き2人掛4列とされ
うち3~5列目は車椅子固定に備えた折畳座席です。
座席表皮は全席とも水色系の柄物とされています。

2005年式の京成中古車としてはいち早く移籍した
同車はイベント登板の機会も多く注目されています。

【諸元】
登録番号:つくば200か・711
年式:2005
型式:PJ-KV234L1
機関:6HK1-TCC(7790cc 260ps/2700rpm)
ホイールベース:4.8m

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