関鉄グリーンバス 1729G

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関鉄グリーンバス 1729G/日ディKC-RM211GSN+富士重工業(8E)

1997年、関東鉄道鉾田営業所に新製配置された車です。
鉾田営業所は、2001年に関鉄メロンバスに分社化され、
2005年には、関鉄グリーンバスに移管されましたが、
分社化後、新車が配置されることはないままとなっています。

メーカーは、これまで三菱車が多く新製配置されてきた、
鉾田営業所としては極めて異例な日産ディーゼル車とされ、
日産ディーゼル車が水戸営業所以外の営業所へと
新製配置されたのは、これが初めてのことになります。
なお、これと同時に、土浦営業所にも日産ディーゼル車が
新製配置されており、これも関鉄としてはイレギュラーです。

関鉄では日産ディーゼル車の新車投入は、
1989年から行われましたが、路線車に限られており、
しかも、その新製配置は水戸営業所のみでした。
1996年、関鉄の日産ディーゼル車としては初の高速車、
1718MTが水戸営業所に投入されますが、1両のみで、
1999年、5両がつくば中央営業所と水戸営業所に投入され、
ようやく増備を果たした、という格好になります。
1998年には、日産ディーゼル車としては初の貸切車、
1753MT・1766MTがやはり水戸営業所に投入されており、
以降も水戸営業所には、数両が投入されています。
関鉄唯一の1Mボディ架装車、8039MTも新製配置は、
関観の水戸営業センターとなっていますね。

このように、関鉄としてはそこそこ珍しい車ですが、
扉配置は中引戸、側面窓は銀サッシの二段窓で、
シフターはロッドシフト、サスペンションはリーフサス、と、
仕様は関鉄としては一般的なものとなっています。
車内も床が木床とされ、内張りは上が白色・下が褐色、と
同時期の関鉄では標準的な仕上がりとされていますが、
座席配置は後半部の三方シートが廃されていて、
全席が前向きとされていることは注目されます。

座席表皮は、当初、同時期の関鉄としては一般的な、
一般席が緑色一色、優先席が赤色一色のものでしたが、
その後、廃車発生品を活用し座席の部品を交換したのか、
座面のみ、全席とも群青色の格子柄のものに変更され、
座面と背もたれとで、座席表皮が異なる、という、
文字通り、異彩を放つ仕上がりとなっています。
なお、最後列は、背もたれ・座面とも群青色の格子柄です。
この辺りは担当車制の関鉄ならではの魅力です。

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【諸元】
登録番号:水戸22あ2014
年式:1997
型式:KC-RM211GSN
機関:FE6E(6925cc 190PS/3000rpm)
ホイールベース:4.28m

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関鉄グリーンバス 1729G への2件のフィードバック

  1. 9060MT のコメント:

    こんばんわ この車輌も何回か乗車しましたがメロンバスに分社する前は三菱車が多いなかかなり目立ってましたね!
    また、以前にこの車輌で友部駅から仁古田経由の奥の谷坂上行きの便を目撃したことがあります!
    また、関鉄のRMといえば水戸の1565MT、1566MT(3年式)は6Eの廃車が進むなか、長らく活躍してますね!

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>9060MT様
    MTには元々RMが多く配置されているので、
    水戸に顔を出してる分には、あまり目立ちませんが、
    鉾田に帰ってくると目立っていましたね。
    ただ、西武中古G038・G039、東海中古G044・G045等、
    最近は鉾田でもKC-RMが随分増えましたので、
    段々と溶け込んでいる感じですね。
    友部駅~奥ノ谷に1729Gが入っているのは、
    私も見たことがありますが、茨交やオートが中心の
    友部駅前で関鉄カラーというのは目立っていましたね。

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