東武バスイースト 2545/いすゞKL-LV280L1改+富士重工業(7E)
全国的にみても、投入例が東武以外には見られない、
富士重工業製車体架装車です。
東武では、2001年よりノンステップの大型車を
主力として投入するようになりました。
その、2001年式のノンステップの大型車のうち、
いすゞ車の場合は二つのタイプに分かれます。
うち、2000年度購入分に当たるものは、
中扉より後もノンステップ構造となる、
ERGA Nonstep Type-Bのシャシーに
7Eを架装したもので、型式はKL-LV834L1、
うち、2001年度購入分に当たるものは、
中扉より後段上げ構造となる、
ERGA Nonstep Type-Aのシャシーに
7Eを架装したもので、型式はKL-LV280L1改、
という具合に時期によって分かれています。
この、Nonstep Type-Aのシャシーと、
富士重工業製7Eボディの組み合わせの
納入事例は、東武だけとなっているがために
極めて希少な存在ではありますが、
柏駅周辺などでは、よく見掛ける車です。
この2001年度購入分にあたるグループは、
2000年度購入分にあたるグループと比べ、
エンジンやトランスミッションなどの足回りも、
また、車内の床の構造も、大きく変わりましたが、
側窓がブラックサッシの逆T字窓となった点や、
ゼクセル製のクーラーを採用している点、
ミラーが往年の東武らしい幽霊ミラーである点など、
細部に目を向ければ共通点も見出せます。
とはいえ、後部のデッドスペースが無くなったために
側面後部の窓割りが変えられており判別は容易です。
なお、僚車の2544はLED行先表示機の試作車でした。
東武バスイーストが設立された2002年は、
イースト管内への新車投入はありませんでしたが
2003年には、再びNonstep Type-Aのシャシーと、
富士重工業製7Eボディの組み合わせの新車が
イースト管内へと投入されています。
ただし、側窓が銀サッシの逆T字窓となった他、
屋根上の丸型通風器も二個から一個へと減らされ、
社名ロゴも「東武バス」から「東武」になるなど、
細かい点ではあるものの、意外と目立つ
仕様変更がなされています。
この車は当初、行先表示機は方向幕とされていましたが、
後にLED行先表示機に取り替えられました。