茨城交通 水戸22あ1102

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茨城交通 水戸22あ1102/日野P-RJ172BA+日野車体(Rainbow)

かつての茨交の主力だった、いわゆる「一つ目RJ」のうち、
最後に残った一両が、この自社発注車の1102です。
茨交には、昭和54年排出ガス規制適合K-RJ172AAが
1981年にはまず11両、そして続く1982年には12両、
1983年には更に10両、1984年には11両の合計44両、
それに続き、昭和58年排出ガス規制適合P-RJ172BAが
1984年に9両、1986年に2両、1987年に7両の計18両と、
自社発注車だけで合計40両の「一つ目RJ」が投入され、
うち、最終ロットとなった5両のうちの1両にあたります。

K-RJ172AAとP-RJ172BAとではメーカーの仕様変更で
前面行先表示機周辺の造作が多少異なっています。
K-RJ172AAは、側面窓の上辺と前面窓の上辺とが
一直線で前面行先表示機が大型の場合、突出しますが、
P-RJ172BAは、側面窓の上辺より前面窓の上辺が低く
前面行先表示機が大型でも屋根は一直線となります。

仕様としては茨交では一般的な後折戸となっています。
また側面方向幕が腰板部に配置されたロットもありますが、
この車は最終期のロットらしく側面窓に配置されました。
前面方向幕周囲が青色、側面方向幕周囲は象牙色です。
このロットは登場時より、万博カラーを纏っていましたが、
車体更生時に後半の帯が上が臙脂色・下が紺色から、
現在一般的な上が紺色・下が臙脂色に変わりました。
サイドミラーがいわゆる幽霊ミラーとされていることも、
力強い印象で好感が持てるところとなっていますね。

車内もまた往年の茨交としては標準的なものとされ、
内張りは伝統の上半分象牙色・下半分薄緑色のもの、
床は木床、座席表皮は緑色一色のものとなっています。

茨交で現存する車としては唯一パワーステアリングなしで
取り扱いには非常に苦労されていることとは思いますが、
今や全国的にも希少となっている「一つ目RJ」をそれでも
動態保存的に維持されていることは嬉しい限りですね。

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