関鉄グリーンバス G068

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関鉄グリーンバス G068/三菱KC-MP747K+三菱バス製造(New Aero Star)

神奈中中古車で神奈中時代の社番はお159です。
1998年、横浜営業所舞岡操車所へ投入された後に、
2004年に横浜神奈交バス舞岡営業所へ運行委託され
併せて社番がお0159へ変更されました。
2012年には相模原営業所三ヶ木操車所に転入して、
社番がつ05へ変更されたものの2013年に廃車となり、
関鉄へ移籍、2015年に鉾田営業所へ配置されました。
1998年式が車齢17年目にして投入されたということに
近年の中古車確保の難しさを感じるところですね。

神奈中の特徴な仕様である運賃支払い方法表示窓は
残念ながら綺麗に埋められており痕跡はありません。
側面行先表示機は神奈中時代は前扉と中扉の中間に
標準サイズのものがありましたがこれを取付枠ごと撤去し、
中扉前方の側面窓下段に上方に寄せて取付枠を設置、
その中に拡大サイズのものを収めており目を惹きます。

新設された取付枠は窓柱にあった降車釦と干渉するため、
その部分のみオージ製WS-220降車釦を新設しており、
他の窓柱はオージ製WS-210降車釦とされている中で
目立つところとなっており、改造の際の苦心が伺えます。
また行先表示機の配線は構造上窓柱に隠すことができず
露出していますがチューブで綺麗に仕上げられています。
一方、後面行先表示機は元々の取付枠を活かしつつ、
標準サイズから横長サイズに換装されています。
なおLED行先表示機は新品が装着されたようです。

屋根上には、三菱重工製のクーラーを挟むような形で、
四角の通風機が前方に一基、後方に二基あるのも
賑やかな感じがして、気になるところといえますね。
塗装は低床色で窓周りの黒色塗装もしっかり入りましたが、
9364TC・9367MKと異なり側面窓のサッシは銀色のままで
不思議な感じの仕上がりとなっているのも注目です。

車内は基本的に神奈中時代のままとされており、
内張りは灰色一色、床は灰茶色の床材張りのまま、
座席表皮も、優先席が優先席マークが配されている
赤紫色の市松模様、他が青緑色の市松模様のまま、
注意書きのステッカーも一部そのままとなっています。
乗降口側のうち前半が前向1人掛1列と横向2+1人掛、
後半が前向2人掛1列・後向2人掛1列・前向2人掛1列、
非常口側が前向1人掛5列(うち4・5列目が折畳)で
そして前向2人掛1列・後向2人掛1列・前向2人掛1列、
という座席配置もそのままとなっているのも特徴です。
なお、乗降口側の横向座席と非常口側の2・3列目が
優先席となっており、他社より優先席が多めです。
また車椅子固定箇所の降車釦の設置方法も独特です。

分離子会社にも次第にノンステップ車が増えてきており、
少しずつですが着実にバリアフリー化が進んできましたね。

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【諸元】
登録番号:水戸200か1503
年式:1998
型式:KC-MP747K
機関:6D24(11945cc 240ps/2200rpm)
ホイールベース:4.8m

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