阪東自動車 319

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阪東自動車 319/三菱QKG-MP38FK+三菱ふそうバス製造(AeroStar)

2014年に投入された317・318・319・320、4両のうち、
319・320の2両は317・318と同じ三菱製大型車ながら
モデルチェンジされた新しいエアロスターとなりました。

今回のモデルチェンジはフェイスリフトに主眼が置かれ、
「FUSO V-フェイス」と呼ばれるデザインコンセプトを適用、
同社のトラックとの共通性を感じるフロントとなりました。
ハロゲンランプからディスチャージヘッドランプになった
ヘッドランプがなんと言っても強く目を惹くところです。
一方で、側面や後面はほぼ従来通りの意匠とされており、
あくまでビックマイナーチェンジに留められた仕上がりです。

トランスミッションについては、引き続きアリソン製の
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッションですが、
「ECOモード」スイッチが追加されているのが特徴で、
燃費が悪化してしまう回転域の使用を制限することで、
更なる省燃費化を図ることができるようになりました。

またノンステップ仕様のみホイールベースが延長され、
短尺車ではホイールベースが4.8mから4.995mになり、
その分、低床部の拡大が図られたのがポイントです。
それにより、非常口側は座席が1列増加しています。
ホイールベースの0.195mの延長は窓割りも変化させ、
乗降口側では前扉直後の窓が横に拡大していますね。

その他に細かな変更点として、これまでは燃料タンクが
乗降口側の前輪タイヤハウスと中扉との間の床下にあり、
その関係でこの部分の床は高くせざるをえませんでしたが
乗降口側の前輪タイヤハウスの後方を覆う形に変更して、
低床部をより広くしていることも特筆されるところです。
これにより給油口の位置も大分高くなっていますので、
併せて、給油時の作業性の向上も図られています。

外観上、阪東側での仕様変更として注目されるのが、
乗降口側の中扉後方側面窓下の塗り分けの変更です。
中扉前方と後方とでは側面窓下辺の高さが異なるため、
これまでは側面窓周囲の黒色塗装もそれに合わせて、
中扉前方と後方とで下辺を揃えていなかったために、
側面窓下辺の高さの違いが強調されていましたが、
中扉前方と後方とで黒色塗装の下辺を揃えたために、
よりスタイリッシュな仕上がりで見栄えが良くなりました。
車内はメーカー設定の都市型の座席配置とされました。

今後の阪東の主力として活躍が期待される車です。

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