国際興業中古車で、国際興業時代の社番は5016です。
この5000番台は2003年から2005年にかけ投入された
いすゞ大型車エルガノンステップType-Aの短尺車で
メーカー設定のVP(Valuble Package)仕様を採用、
仕様標準化によってコストダウンが図られています。
うち、5016は2004年にさいたま東営業所に投入され
活躍を続けていましたが、2020年に廃車となった後、
ジェイアールバス関東へと移籍を果たすこととなり、
同年、L531-04517として土浦支店に配置されました。
しかし土浦支店での活躍は同年7月から3ヶ月ほどで
同年10月には、館山支店へと転出してしまいました。
外観では、土浦支店へと投入された路線車としては
初めて白色LED行先表示機が採用され、目立ちます。
前面はレシップ製DFE-C11WW、側面はDFE-C22WW、
後面はDFE-C33WWとなり、視認性が向上しています。
また前年投入されたしずてつジャストライン中古車
L531-04512・L531-04513とは異なり前扉は黒色で
デイライト追設は省略されて、無難な仕上がりです。
後面窓下に取っ手がないのが2004年式の特徴です。
また車外乗降口脇の出入口表記からも分かるとおり、
中乗り前降りの整理券式多区間制後払いを標準とする
土浦支店では珍しく前乗り前降り仕様とされており、
中扉には整理券発行機やICカードR/Wがありません。
そのため、荒川沖駅東口~あみアウトレット線での
限定運用となっていることも、特徴となっています。
恐らく当車は館山支店へと配置予定であったものの、
暫定的に土浦支店へ配置されたものと考えられます。
車内は内張りが灰色、床は濃灰色の床材張りとされ、
座席配置も標準的仕様で左側前半が前向き1人掛1列と
横向き1+2人掛、後半は前向き2人掛4列とされていて
また右側は前向き1人掛5列と前向き2人掛4列とされ
このうち2~5列目は車椅子固定に備えた折畳座席です。
また座席表皮は、一般席が群青色の柄物とされており、
横向き座席である優先席が赤紫色の柄物とされました。
握り棒は当初、乗降口付近が黄色の緩衝材巻きとされ、
他は黒色の緩衝材巻きとされていましたが、更正時に
このうち黒色の緩衝材は橙色のものへ交換されました。
降車釦はレシップKSP-400となっているのも特徴です。
土浦支店での活躍は短くしかも限定的なものでしたが
新天地での末永い活躍が期待されるところですね。