2021年式の自社発注車、2237MRは前年に投入の
2220MR・2221MR・2223MR・2224MRの4両に続き
つくばみらい市コミュニティバス「みらい号」の
専用車として守谷営業所に投入されていますが、
国土交通省の「地域交通グリーン化事業」による
電気バスと急速充電設備購入に対する支援を受け、
比亜迪汽車製の小型電気バス、J6となりました。
J6は比亜迪の小型電気バスK6をベースとしつつ
日本市場向けとして2020年に販売開始したもので
前輪を運転席直下に配する日野ポンチョ等と似た
ホイールベースの長いレイアウトとなっています。
全長は6.99m、全幅は2.08m、車高は3.06mとされ
日野ポンチョと殆ど同等の寸法となっています。
充電容量105.6kWhのリチウムイオンバッテリーは
後部に搭載され、後方はデッドスペースとなります。
最高速度は70km/h、最長航続距離は150kmとされ
CHAdeMO規格を採用、充電時間は3時間未満です。
またトランスミッションは搭載されていませんが、
メーターパネルにボタン式のセレクターがあります。
「みらい号」の小絹ルートで運用されていますが
小絹ルートは全長14km程、区間便で10km程であり
1日の運行距離は100km程なので充電は1日1回です。
急速充電設備は守谷営業所内に設置されています。
外装は2220MR・2221MR・2223MR・2224MR同様
ゆるキャラ「みらいりんぞう」のイラスト入りの
「みらい号」専用のラッピングを纏っていますが
電気バスであることを示すロゴが入っています。
行先表示機は前面・後面はポンチョと共通する、
一部フルカラーのレシップ製DFE-C33CWですが
側面は短冊4列のレシップ製DFE-C22CWではなく
フルドットのレシップ製DFE-25CCとされました。
後面行先表示機は後面窓内ではなく後面窓の下に
別に設けた窓に収められたことが目を惹きます。
車内は内張りが薄灰色、床は濃灰色の床材張りで
座席は基本的に中国製らしい樹脂製のものですが
非常口部分のみは日本(天龍工業)製のものです。
座席配置はメーカーが設定する都市型Ⅰとされて
定員31名、左側が前向き1人掛が2列のみとされて
右側は前向き1人掛5列で1・2列目が折畳座席です。
座席表皮は一般路線車とは異なる青色の柄物です。
降車釦はオージ製WS-280とされ握り棒は橙色です。
2021年、関鉄は2030年までに電気バスの保有率を
40%以上とするという目標を新たに掲げましたが、
電気バスで先行するBYD製の車両の投入が続くのか
他車種も投入するかなど、動向が注目されますね。
【諸元】
登録番号:つくば200か1028
年式:2021
型式:型式不明
モーター:定格100kw、最大165kw
ホイールベース:4.76m