ジェイアールバス関東 L531-04512


ジェイアールバス関東 L531-04512/いすゞKL-LV280N1+J-BUS(ERGA)

全国的にも珍しい、しずてつジャストライン中古車で
静鉄時代の自動車登録番号は、静岡200か・338です。
静鉄では同型式を2001年以降、40両程投入しており、
その殆どが同社で引き続き活躍を続けていますので
この車が特別扱いにくいということは無さそうですが
一般路線車は概ね25~30年程使用される静鉄にあって
2004年式の静岡200か・338と静岡200か・339の2両は
車齢15年目の2019年に同年式の車よりも早く廃車され
経年車ながらジェイアールバス関東へと移籍を果たし、
車両称号をそれぞれL531-04512、L531-04513に改め
2020年に揃って土浦支店へと投入され活躍しています。

大都市部も事業者の収益が悪化しつつあることに加え
2003年以降、排出ガス規制やディーゼル車規制条例で
大都市部で活発化していた車両代替も落ち着きを見せ
次第に車両使用年数を伸ばす事業者が増えているため
地方部の事業者では中古車の確保が厳しくなっており
こうした経年車でも国内で活躍する例が増えています。

外観では静鉄のいすゞ大型車では2003年式より採用の
高級感を醸し出す熱線吸収ガラスとなった側面窓の他、
やはり2003年式より採用されたデンソー製のクーラー、
中扉直後下寄りに配置された側面行先表示器が目立ち
同支店に多い、いすゞ大型車の中でも目立つ存在です。
前扉下方まで青色・白色で塗装されたことも特徴です。
2003年式と2004年式では左側面前扉から戸袋窓の間の
窓割りが変更され、静鉄時代の差異となっていました。

車内は内張りが上半分象牙色・下半分明灰色とされて
床は明茶色の床材張りと、明るい印象となっています。
座席配置は、左側の前半が前輪上に前向き1人掛1列と、
前向き2人掛2列・前向き1人掛1列となっていますが、
2~4列目は燃料タンク上のため少し高めの位置にあり
また、うち3・4列目については優先席となっています。
左側後半は前向き2人掛4列、右側は前向き1人掛1列と、
前向き2人掛2列・前向き1人掛2列・前向き2人掛4列で
4・5列目は車椅子固定用の折畳座席となっています。

座席表皮は、優先席が臙脂色地の派手な柄物とされ、
一般席が薄緑色地の派手な柄物とされて明るい印象で
握り棒は乗降口付近が黄色、他は黒色の緩衝材巻き、
降車釦は腰板部がゴールドキングDFPH-PLSK11ですが
握り棒のものは後年交換されたのかオージWS-260です。
中扉の窓下には「黄色の部分に立たないで下さい」と
橙色の文字が入れられているのも目立つところです。

濃色の側面窓に加えホイールベース5.3mの標準尺車で
非常に堂々とした雰囲気の仕上がりとなっています。

カテゴリー: ジェイアールバス関東 パーマリンク

コメントを残す