ジェイアールバス関東 L527-98505/日野KC-HU2MMCA+日野車体(BlueRibbon)
1998年式で今のところ土浦支店で最後の自社発注車です。
ジェイアールバス関東ではこの年、ワンステップ車である
L537-98503、L524-98506、L524-98507を
館山支店・水戸支店にも投入していますが、
土浦支店のこちらもワンステップ車となりました。
ひたち野うしく線(つくばセンター―ひたち野うしく駅)開業に
併せて投入されたこの車は茨城県内では
日立電鉄に次いで二例目のワンステップ車で、
投入当初は出色の存在でした。
しかし、土浦支店では以降、一般路線の縮小傾向もあり、
新車投入はすっかり途絶えてしまっていて、
車両代替は転入か減車によってのみ行われており、
一方、ひたち野うしく線の共同運行相手である関鉄には
次々とノンステップ車・ワンステップ車が投入され、
バリアフリーの観点で徐々に格差が目立ってきています。
一応、取り外し式の車椅子スロープを搭載していますが
それを示すステッカー類は一切ないのもポイントです。
投入以降、虎の子のワンステップ車ということからか、
稀に他路線で運行されることはあっても、
基本的にはひたち野うしく線に限定運用されていました。
しかし、2009年のイオンSC線開業後はSuica対応改造を受け
イオンSC線での活躍も見られるようになりました。
東急中古・ジェイアール東海バス中古のノンステップ車の投入で、
最近は霞ヶ浦線・君島線に運用される機会が常態化し、
一方のひたち野うしく線には、M527-96213が
運用に就くようになりました。
このM527-96213は、ひたち野うしく線運用時には
「つくばセンター=ひたち野うしく駅」という、関鉄風の
双方向表示の方向幕を出していることも特徴で、
恐らく、自社発注車と異なり横幅のある前面方向幕を
活用しての表示だと思いますが違和感は禁じ得ません。
しかし、ワンステップ車からツーステップ車へという変化に加え、
関鉄でもLED化の進行で消えつつある双方向表示とは
なんとも時代に逆行している感は否めず、ユニークですね。