関鉄パープルバス P012

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関鉄パープルバス P012/日野KC-RJ1JJAA+日野Rainbow

ちばフラワーバス中古車で、フラワー時代の社番は6402でした。
ちばフラワーバスは、1995年に成東営業所を引き継いでおり、
この車は分社化後に投入された車ですが、
後引戸に銀サッシという基本的な仕様は
京成本体のものを引き続き踏襲しています。
ただし、京成本体には同型車は在籍せず、
KC-RJの投入は、ワンステップ車のみとなっています。

この車は、2007年にちばシティバスに移籍し、
社番はC173に変更されています。
なお、フラワーからシティへの移籍に際しては、
緑色だった部分と橙色だった部分を紺色に塗り替え、
金色の縁取りを加えた簡素な改装に留められていたのも、
特色と言えますが、これはこの車に先行して、
フラワーからシティへ移籍したC141でも同様でした。
C173は末期はインプレスト稲毛の特定車として
貸切登録となっていたようです。

車内は内張りが京成標準の焦茶色一色のものではなく、
上半分が褐色、下半分が灰色となる明るいものとされ
座席表皮も京成で一般的に使用されているものではなく、
一般席が緑色を基本に幾何学模様の描かれたもの、
優先席が臙脂色を基本に幾何学模様の描かれたものとされ、
雰囲気が大きく変わっていますが、京成本体の投入車と同様、
座席配置は一人掛け座席が主体なのは相変わらずです。
床は通路部分が青銅色の石目調の平滑な床材張り、
座席設置部分が焦茶色の平滑な床材張りとなっています。

関鉄入りに際しては大きな改装はなされておらず、
P010がLED行先表示器を採用したにも拘わらず、
P011と同様に方向幕に戻されているのもポイントです。
恐らく、廃車から捻出した部品を活用した関係でしょうが、
シティ時代も方向幕だったのかもしれませんね。
幕は系統番号の入れられていない古いタイプのものですので、
P003の方向幕を転用したものだと推察されます。
なお、運賃箱は小田原RX-BLHのままとされています。

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【諸元】
登録番号:つくば200か・228
年式:1996
型式:KC-RJ1JJAA
機関:J08C(7961cc 215ps/2900rpm)
ホイールベース:4.49m

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関鉄パープルバス P012 への4件のフィードバック

  1. レッドライン のコメント:

    こんばんは。
    連続投稿ですみません。
    お察しの通り、同車はシティで廃車を迎えるまで幕式の行先表示器でした。
    京成本体から分社へ移籍した車両の中で、分社側でLEDに換装した車両は存在していないので、その辺りは本体出身か分社出身かの判別点になるかと思います。byレッドライン

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>レッドライン様
    引き続きコメント頂きましてありがとうございます。
    やはり、そういうことでしたか…。勉強になりました。
    補足頂きましてありがとうございます。

    今後、関鉄では、この車の様に、
    分社化後に投入された車の中古投入も
    徐々に増えていきそうですが、
    仕様面で本体への投入車と差異があるのは
    興味深いところですね。

    長期療養中とのことで、大変だとは存じますが、
    また色々とご教授頂ければ幸いです。

  3. レッドライン のコメント:

    お忙しい中、お返事ありがとうございます。
    体調が良い時などに、おじゃまさせて頂きます。
    ちなみに、この記事での同型車はフラワーにまだ存在していますがバリアフリーがらみでシティへ飛ばせなくなった事や、フラワーでの所属車庫が規制外の成東ですので、当面廃車にする必要が無い事などから
    この京成系からのタイプは、これで打ち止めかもしれませんね。既に中古の市場もワンステがメインになりつつありますし、、
    byレッドライン

  4. 大曽根線 のコメント:

    >>レッドライン様
    再びコメント頂きましてありがとうございます。
    シティC141の方もG036として柿岡に来ていますが、
    確かにこのタイプはこれで打ち止めとなりそうですね。
    ただ、関鉄ではワンステップの中古車投入と並行して、
    まだまだツーステップの中古車も投入されていますので、
    特に需要の高い中型車の場合ですと、引き続き、
    このような車が移籍してくるかもしれませんね。
    今後ともお気軽にコメント頂ければ幸いです。

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