関東鉄道 9176TC


関東鉄道 9176TC/日野P-HT235BA+日野車体(BlueRibbon)

京成中古車です。
京成中古車はいすゞ車に次ぐ勢力である日野車も、
営業所を問わず配置され体質改善に貢献しましたが、
関鉄へと移籍してきた、P-代京成中古車の場合、
都区内向けの四枚折戸車と千葉県内向けの中引戸車を擁し、
車体も富士重工業製とアイケイコーチ製とがあるいすゞ車に対し、
中引戸車のみで車体も日野車体のみの日野車は、
地味というか、若干影が薄い存在といえます。

しかし、そこは関鉄、京成中古P-HT235BAの場合も、
前面方向幕周囲の塗装やライトベゼルの色に個体差があり、
追いかけるのには随分苦労させられる存在でした。
最初に投入された9163TC・9164TC・9165TCは、
以前投入された内陸中古P-HT236BAを踏襲し
前面方向幕周囲は白色、ライトベゼルは銀色でした。

しかし、前面方向幕回りをブラックアウト処理としていた、
自社発注車P-HT233BAと比べて野暮ったい印象は否めず、
更に銀色のライトベゼルが車令の割に古臭い印象でした。
しかし、続いて投入された9174TR・9175TR・9176TCは
ライトベゼルを黒色とし、以降これが標準となります。

また、続く9199TRは前面方向幕周囲を黒色として登場し、
9201MK・9203MK・9211MT・9213RG・9214EDも
同様の処理とされていますが、並行して投入された
9200MK・9202MK・9210MT・9212TK・9215YTは
前面方向幕周囲は白色、ライトベゼルは黒色のままでした。
更に、最後に投入された9216YTはどういう訳か、
自社発注車P-HT223AAのうち、1985年式までの車と同じく、
前面方向幕周囲を車体と同様の青磁色として登場し、
かなり鈍重な姿となって異彩を放っていました。

このうち、9176TCは、京成時代の社番が4465だった車で、
後にライトベゼルが銀色のものへと交換されたのが特徴でした。

車内は京成時代の姿をほぼそのままの状態で残し、
他の京成中古車と同様に1989年式・1990年式は
京成時代に座席表皮の張替を行わなかったために、
緑色一色の座席表皮となっていたのがポイントでした。

なお、京成の日野車といえば、幕張新都心の輸送を担う
船橋営業所茜浜車庫に投入された長尺の三扉車もありますが、
今のところ三扉車は関鉄には移籍してきていません。

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