阪東自動車 284


阪東自動車 284/日ディADG-RA273KAN+西日本車体工業(B型96MC)

長らく日野車のみを投入してきた阪東に、2006年、
突如投入された日産ディーゼル車がこの284です。
この車の投入で、遂に路線車は国内4メーカーが全て揃いました。
この異例の車種選択の背景には、この車が当時、路線車では唯一、
平成17年排出ガス規制(新長期規制)に適合した車だったことの他、
東武グループでの試験的導入という意味合いもあるとされています。
ミッションはZF製のトルクコンバータ式オートマチックトランスミッションで、
SPACERUNNER RAのAT仕様としては市販初号車でもあります。
2006年に投入された
285286は標準尺ですが、こちらは短尺です。

また、阪東としては初めて西工製車体を架装した車でもあり、
フロントガラス下端が一直線となるB-Ⅰが採用されています。
前扉直後の側窓が羽目殺しではなく上部開閉可能である点が
ホイールベース4.8mの短尺車(K尺)では珍しい仕様です。
阪東では雨樋より下の側窓周囲を黒色に塗装することで、
他車種に比べ太い幕板を目立たなくさせているのもポイントで、
特に非常口周囲は巧妙に処理されています。

また、日産自動車CIVILIAN用のコンビネーションランプを
採用し平成18年灯火器保安基準に適合させたことも、
外観上の大きな特徴といえましょう。

引き続き、国土交通省認定ノンステップバス標準仕様での投入で、
車内の握り棒が橙色に変更されているのは他車同様ですが、
その後、阪東に投入されたSPACERUNNER RAは全て、
標準仕様ノンステップバス認定制度における
2005年以降標準仕様への改正に対応しているために、
これまで、阪東に投入されたSPACERUNNER RAの中で、
ステッカーが青色で、床材が青灰色となっているのはこの車のみで、
また野田ナンバーとなっているのもこの車のみです。

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