関東鉄道 9403MT


関東鉄道 9403MT/日野KL-HR1JNEE+日野車体(Rainbow HR)

平和交通中古車で、平和時代の社番は171-00ZHN52です。
2000年に海浜幕張駅を起点に幕張ベイタウン内を循環する
ベイタウン線用の専用車として投入された車となります。

黄色を地色として黒字の「BAY TOWN BUS」ロゴが入る
デザイナーの佐藤卓が手掛けた専用塗装を纏って登場し、
後に他車と同様にロゴを「TOWN BUS」に変更した上で、
稲毛・海浜幕張線などの他路線でも使用されていました。

また2011年頃には同じくベイタウン線用であった同型車、
173-019HN52と共にヘッドライトべセルの交換がなされて
外観上の大きな特徴となっていたことが注目されます。

廃車後は関鉄初のビィー・トランセグループ中古車として、
2015年に水戸営業所へ9403MTとして投入されています。
塗装は低床色で、側面窓周囲の黒色塗装も入りました。

投入に際し、平和時代は方向幕であった行先表示器が、
LED行先表示機へと換装されているのが目立つところで、
うち側面行先表示機は平和時代に取り付けられていた、
標準サイズの方向幕巻取機を取付枠ごと撤去した上で、
関鉄標準である大型サイズのLED行先表示機の筐体を
側面窓内側にそのまま固定するという工法となりました。

また後面行先表示機も平和時代に取り付けられていた、
標準サイズの方向幕巻取機を取付枠ごと撤去した上で、
関鉄標準である横長サイズのLED行先表示機の筐体を
天井に取り付けられた金具で吊る工法がとられました。

車内は他車同様概ね平和時代のままとされているようで
内張りは濃灰色、床は灰色石目調の床材張りとされて、
非常に落ち着いた雰囲気の内装となっていて注目です。

座席配置もやはり自社発注車等とは一線を画すもので、
乗降口側前半部は前向1人掛1列と横向2人掛とされて
戸袋内側には広い立席スペースが設けられています。
また乗降口側後半部は前向2人掛3列とされていますが、
うち1列目は1.8人掛と呼ぶべき、横幅の狭いものです。

非常口側は前向1人掛7列と前向2人掛列とされていて、
やはり7列目が1.5人掛と呼ぶべき、横幅の狭いもので、
また4・5列目は車椅子固定場所のため折畳座席です。
座席表皮は優先席の横向座席が赤紫色の柄物であり、
他は群青色の柄物とされ、やはり落ち着いた印象です。

また前輪タイヤハウスの室内側は車内事故対策のため
座席表皮と同じ生地が張られたクッション材が配されて
車内のアクセントとなっていることも注目されますね。

水戸営業所としては自社発注車の1869MT以来となる
中型ロング車の登場となり、今後の活躍が期待されます。

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【諸元】
登録番号:水戸200か1505
年式:2000
型式:KL-HR1JNEE
機関:J08C(J-VA) (7961cc 220PS/2900rpm)
ホイールベース:5.48m

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