関東鉄道 9264TC/いすゞU-LV324L+富士重工業(7E)
京成中古車で、京成時代の社番は8122でした。
1994年に金町営業所へと新製配置された車ですが、
後に江戸川営業所へと転入しE206に改番されました。
廃車となった後に、関鉄へと移籍を果たすこととなって、
2007年に9264TCとして土浦営業所に投入されました。
外観上で目を惹くのは黒色に塗装されたバンパーで、
これは同時期に登場の9265TC・9266TCと共通です。
かつて自社発注車の7Eで当たり前に見ることができた
黒色塗装のバンパーも登場当時は風前の灯であり、
いわばリバイバルカラー的存在として注目されました。
当然ながらリアバンパーも黒色塗装となっています。
投入以来、土浦営業所管内で活躍をしてきましたが、
なんと、車齢21年目に達しようという2015年になって
下妻本社営業所へと転入、新天地で活躍しています。
関鉄パープルバス 9264P/いすゞU-LV324L+富士重工業(7E)
車内は京成らしい内張りが薄茶色のままとされており、
床も濃緑色で滑り止めの凹凸付き床材張りである等、
他車と同じく、京成時代の姿を非常によく保っています。
座席配置は乗降口側前半が前向き1人掛3列とされて、
うち2・3列目の優先席は通路側にオフセット配置され、
中扉を挟み後半が前向き1人掛2列と前向き2人掛2列、
非常口側が前向き1人掛9列と前向き2人掛2列です。
なお、この優先席のオフセット配置は京成においては
1994年式から採用されたもので特徴の一つと言えます。
座席は新製当初の緑色系のチェック柄のものではなく、
京成時代に全席桃色系の柄物へと張り替えられました。
転入に際しては定番の「白木屋カバン店」の広告も入り
土浦ナンバーからつくばナンバーへの再登録と相俟って
早くも下妻本社営業所の車両陣へと溶け込んでいます。
古参車ではありますが末永い活躍を期待したいですね。
【諸元】
登録番号:土浦200か1051→つくば200か・572
年式:1994年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m