関東鉄道 1893YT/三菱PA-MK27FH+三菱ふそうバス製造(AeroMidi)
2005年、路線車としては14年振りの三菱中型車である、
1885YT・1893YT・1897MKの3両が投入されました。
外観上では、前方に寄せられた中扉が目立ちます。
その都合なのか側面行先表示機が前扉脇にあるのが
関鉄の自社発注車としては珍しいところとなっています。
またクーラーがデンソー製なのも特徴です。
関鉄では1875TC以降のノンステップ車については、
国土交通省認定標準仕様ノンステップバスとして
普及の為の補助金を受けて投入されていますが、
投入時期が其々微妙にずれていることもあってか、
上述の3両のうち1893YT・1897MKの2両のみが
国土交通省認定標準仕様ノンステップバスとされ、
この車の場合、それを示す標準仕様認定証票が
戸袋窓部分及び後面に貼りつけられています。
また、標準仕様ノンステップバスとなった関係で、
出入口表示がピクトグラム入りとなったことも
外観上、目につく変更点として挙げられます。
車内も標準仕様ノンステップバスとなった関係で、
握り棒の緩衝材が黒色から橙色に変っており、
車外から見ても、目立つところとなっていますが、
内張りは引き続き上半分白色・下半分肌色のまま、
座席表皮もまた一般席・優先席とも従来のままで、
握り棒以外の変更点はあまり見られません。
特筆される点としては、2006年に運行を開始した
つくば市コミュニティバス「つくバス」の予備車として
使用されることとなった関係で遼車の1885YTと共に
前扉脇に一日券発行機が追って設置されたことです。
2011年の「つくバス」再編時に専用車が増車され、
以降は予備車としての任は解かれてしまいましたが、
現在もなお一日券発行機がそのまま残っています。
なお、中扉の位置の関係で座席配置は他車種と異なり
乗降口側の前半部は前向き1人掛1列と横向き2人掛、
中扉を挟んだ後半部は前向き2人掛3列、また反対側の
非常口側は前向き1人掛3列と前向き2人掛3列です。