関東鉄道 1931MT

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関東鉄道 1931MT/いすゞPJ-LV324L2+J-BUS(ERGA)

関鉄のPJ-代の大型ノンステは
1931MT、1932TRの2両のみとなっていて
なんとも存在感が薄いのですが、
仕様的には特筆すべきグループで、
国土交通省認定ノンステップバス標準仕様の
影響を強く受けて、この1931MTから
内装が大きく変更されています。

関鉄では既に2004年式の1875TC以降、
1885YT1887TCを除き、ノンステ車は
国土交通省認定ノンステップバス標準仕様で
導入を進められ、ワンステ車も同時期以降、
車内握り棒の色が橙色になるなど、
特に内装にその影響を受けてきました。
更に「標準仕様ノンステップバス認定制度における
2005年以降標準仕様への改正」として、
2006年よりこの認定条件が変更され、
標準ピクトグラムの使用などが盛り込まれました。

同時に正面・側面の認定ステッカーが
青色のものから緑色のものに変更になり、
ステッカーのタイヤ部分に「05」という文字が
入るようになっています。

特に内装に関しては、車内色彩の規定に
「高齢者および色覚障害者でも見えるよう、
縦握り棒、押しボタンなど、明示させたい部分には
朱色または黄赤を用いる。」や、
「天井、床、壁面など、これらの背景となる部分は
座席、縦握り棒、通路及び注意箇所などに対して
十分な明度差をつける。」という項目が盛り込まれたことで、
それに対応した仕様へ変更が必要となりました。

そこで、従来の上半分白色・下半分褐色という
明るい印象の内張りから灰色一色の内張りに改められ、
床材もこれまで明灰色ながら低床部・高床部で
若干色見を変えていたのが、濃灰色一色のものとなりました。
座席表皮も認定制度に適合したものから
選択することとなったために、紫系の柄物から
青色の柄物へと改められました。同時に、従来は
優先席と他の座席で色分けをしていましたが、
同一のものが使用されるようになっています。

国土交通省認定ノンステップバス標準仕様は、
当然ながらあくまでノンステ車を対象としたものですが、
関鉄では以降、ノンステ車・ワンステ車を問わず
内装はこの1931MTに準じる形の仕様となっていきます。
従って、存在感のない1931MTも、殊、内装に関しては
記念碑的な存在といえるかもしれません。

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