関鉄観光バス 7014TB/日ディU-RM210GSN+富士重工業(8E)
筑波大学中古車で、以前は学内各施設を結ぶ無料バス、
「学内連絡バス」で使用されていた車です。
2005年の同バス廃止に伴い、関観に移籍してきました。
「学内連絡バス」には、5両の専用車が在籍していましたが、
このうち、P-RM81Gの2両が7015TC・7016TCとして、
また、U-RM210GSNの2両が7013IT・7014TBとして、
再起を果たしていることは、なかなか奇跡的なことです。
ただ、残るP-MP218P、1両は三扉リフト付きであり、
かつ機械式オートマチックトランスミッションだったことから
流石に関鉄入りは見送られたようです。
塗装以外、外観は筑波大学時代の面影を色濃く残していますが、
その外観上、最大の特徴と言えるのがフォグランプの設置位置で、
7E・8Eで一般的な、ヘッドライトと同列に並んだ配置ではなく、
ヘッドライトケースの一段下に別置された配置なのが目立ちます。
このような配置はサンプルカーなどでも見られますが、
極めて珍しいものであることは言うまでもありません。
その他、後引戸の扉配置や黄色のマーカーランプ、
そして小形の前面・側面・後面の方向幕もそのままです。
ただし、筑波大学時代に設置されていたバックアイカメラ及び
「FHI 富士重工」のオーナメントは撤去されています。
車内も灰色の内張り、青色の座席表皮、木張りの床は
そのままとされていて、大きな変化はありません。
メモリーブザーは元々装備していたものをそのまま活用し、
放送装置は元々の装備は音源がラジオのみだったため、
音源音声合成放送装置を追加しています。
方向幕も元々電動の巻き取り機をもっていたため、
改造と言えば幕を新調した程度となっています。
また、内装上の最大の特徴である、当地では珍しい
吊り輪の左右をV字形ベルトで支持する吊皮もそのままです。
また、ミッションは関鉄の一般路線車としては極めて希少な
トルクコンバーター式オートマチックトランスミッションですが、
燃費も悪く、また保守にも手を焼いているために、
2009年の関観土浦地区の路線縮小に伴う減車の際に、
閉鎖となった田伏から土浦に移籍して以降は、
どうも予備車的な位置づけとされているようです。
ただし、この際、新たにローマ字入りの方向幕が新調され、
今しばらくは、このオリジナリティ溢れる姿のまま活躍してくれそうです。
♪走行音(ニコニコ動画:sm14550287)
収録路線:土浦駅―神立駅
収録区間:工業団地北→神立駅
【諸元】
登録番号:土浦200か・924
年式:1991
型式:U-RM210GSN
機関:FE6(6925cc 180PS/3000rpm)
ホイールベース:4.28m
僕はATのバスはすごくいいと思いますよ。
>>匿名様
コメントありがとうございます。
7013IT・7014TB・7015TC・7016TCは
いずれも廃車となってしまいましたが、
新たなAT車として9354TC・9355TCが投入されましたね。
こちらも末永く活躍してほしいところです。