関東鉄道 2022YT/いすゞPDG-LR234J2+J-BUS(ERGAmio)
2011年、つくば市コミュニティバス「つくバス」再編の際、
つくば北営業所に2018TK・2019TK・2020TK・2021TKが、
つくば中央営業所に2022YT・2023YT・2024YT・2025YTが、
それぞれ投入されました。
この再編では、これまで13系統あった「地域循環」を、
「小田シャトル」「作岡シャトル」「吉沼シャトル」及び、
「南部シャトル」「自由ヶ丘シャトル」の5系統に整理し、
それを乗合タクシー「つくタク」で補完する形とされました。
このうち、2022YT・2023YT・2024YT・2025YTは
もっぱら「南部シャトル」に運用されていますが、
この「南部シャトル」は、従来の「地域循環」に使用されていた、
Aero Midi MEも共通運用となっていて不思議な感じです。
従来、この「つくバス」の専用車は路線カラーに対応し、
「地域循環」は青、「北部シャトル」は緑、「学園南循環」は橙と、
色分けがなされていましたが、今回の新車は全て
旧「地域循環」に準じた青のカラーリングとなっています。
ただし、各部の生物のイラストは「地域循環」の鳥から、
2020TK・2021TK・2022YT・2023YTが「北部シャトル」の獣に、
2018TK・2019TK・2024YT・2024YTが「学園南循環」の魚に、
それぞれ変更されていて目を楽しませてくれる一方、
以前は「地域循環」「北部シャトル」「学園南循環」共々、
車体各部にあしらわれていた、運行開始に際して
小学生によって描かれた「つくバス」のデザイン案は省略され、
良く言えばすっきりとした、悪く言えばやや味気ない印象へと
変えられてしまったのもポイントです。
また、旧「地域循環」では前乗り前払い均一制のために、
前扉周囲が黄色に塗装されていましたが、
再編で全系統とも中乗り後払い多区間制となったため、
元々中乗りだった「北部シャトル」「学園南循環」と同様、
中扉周囲を黄色に塗装するように改めています。
加えて、側面の「つくバス」のロゴの位置が変更された他、
各部の「地域循環」の表記はなくなりました。
なお、この複雑なカラーリングは白色の塗装をベースに
上半分のみラッピングを施すことで再現されており、
また、イラストの一部はステッカーで対処しています。
ただ、扉部分の黄色塗りは塗装によるもので、
その関係からか扉は内外とも黄色になっています。
これは以前の「地域循環」も共通です。
また、関鉄ではクーラーのメーカー標準仕様がデンソーになった後も
PDG-LR234J2では頑なにサーモキングを採用してきましたが、
2010年に投入された2006MTからは、遂にデンソーとなり、
今回の投入分も全てデンソーとされています。
車内の仕様は2005TRの関鉄標準仕様とされていますが、
オージ製COM-W2020らしき液晶運賃表示機が搭載されたのが
かなり目を惹きます。
【諸元】
登録番号:つくば200か・334
型式:PDG-LR234J2
年式:2011
機関:6HK1-TCN(7790cc 240PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m