関東鉄道 1810TR


関東鉄道 1810TR/三菱KL-MP37JM+三菱バス製造(エアロスター)

茨城県初のノンステップ車として取手営業所へと
華々しく投入されたのが1809TR・1810TRです。

黒色の逆T字窓の採用、エアサスペンションの採用、
前半三方シート・後半前向き二人掛けへの座席配置変更、
音声合成放送装置の採用及び次停留所名表示器の取付、
柄物の座席表皮の採用、石目調の床材張りの標準化など、
ノンステップ車らしい仕様が盛り込まれており、
従来の関鉄の標準仕様とは異なる点が目立ちます。

しかし、従来通りの仕様を引き継いだ部分もあり、
行先表示器が方向幕で側面幕は標準サイズということ、
前面の「中のり」がステッカーではないこと、
ホイールが銀色ではなく車体色であること等、
往年の関鉄らしさが細部で維持されているのも、また、
これら2001年式のノンステップ車の特徴です。

ノンステップ故の定員減を考慮してか?、
短尺(ホイールベース4.8m級)が標準の関鉄では珍しく、
標準尺(ホイールベース5.3m級)となっています。
この車に続く増備車は短尺に戻っていますが…。

導入当初、前面のノンステップの文字は
白字で小さく、目立たないものでしたが、
後に現状のように改められています。
また、何故か取り付けられているリアのマーカーランプは、
地味ながらも目新しいポイントとなっていますが、
これは1809TRには見られない装備です。
しかし、何故か、その後も関鉄に新車投入された、
短尺のKL-MP37JKでも引き続きマーカーランプ付きとされ、
ちょっとしたアクセントとなっています。

また、車内の運賃表が小田原機器製ではあるものの、
停留所名が上部に表示される、30コマのものとされ、
これは他車では見られない、この車独自のものです。
当然ながら、運転席背後の停留所名表示器はありません。

社番がセフティーウィンドーの上に小さく記載されており、
ちょっと見難いのが趣味者泣かせです。
ちなみに同じNewAerostarの9158TCは、
セフティーウィンドーの下に通常サイズで書かれています。

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