関東鉄道　2017YT／日野PDG-KR234J2＋J-BUS（RainbowⅡ）

2010年式の自社発注車のうち、日野中型車である
1997TC・1998TC・2007TC・2008TC・2014MK・
2016YT・2017TCは、いすゞエルガミオのOEMの
レインボーⅡとされ2灯のヘッドライトが目立ちます。
うち最終ロットの2014MK・2016YT・2017TC以降、
関鉄では2018年まで日野中型車の投入が途絶えます。

日野では中型車にあっては先代のPA-・PB-代までは
自社生産のレインボーHRの9m車との競合ゆえか、
ワンステップ仕様のみOEM提供を受けていたために
レインボーⅡはワンステップ仕様のみの設定でしたが
このPDG-代よりノンステップ仕様もOEM提供を受け
レインボーⅡにノンステップ仕様が加わっています。
しかし、関鉄では引き続きレインボーⅡについては
ワンステップ車のみに絞って投入されています。

さて、土浦営業所に投入されたこの2017TCでしたが
つくば市コミュニティバス「つくバス」専用車として
2006年に投入されたエアロミディMEを代替するべく
2016年に、つくバス専用車へと転用されることとなり
9422YTとトレードでつくば中央営業所へ転属しました。

外観上、既存のつくバス専用車であるエルガミオのうち
翌2011年に投入されている2018TK～2015YTと比べて
前述のヘッドライトの差異が目を惹くところである他、
新製投入当初よりつくバス専用車だった車の場合は、
サイドミラーがステーも含め黒色とされているのに対し
こちらは元々青バス塗装（低床塗装）だったがために
サイドミラーがステーを含め白色なのが特筆されます。

なお関鉄はエルガミオが同じく2010年式の1999RGまで
クーラーがゼクセル製のパッケージクーラーなのに対し
こちらはデンソー製のパッケージクーラーとなりますが
エルガミオについても同年式で次ロットの2006MTから
デンソー製のパッケージクーラーに切り替わっています。

車内の方は、一般路線車時代から手が付けられておらず
LCD表示機が前述の2018TK～2015YTが装備している
20インチのクラリオン製CM-2051A-Aに交換されずに
26インチのクラリオン製CM-2652A-Aのままなのが
注目されるところで、乗車の際確認したいところです。

【諸元】
登録番号：土浦200か1203→つくば200か・683
型式：PDG-KR234J2
年式：2010
機関：6HK1-TCN(7790cc 240PS/2400rpm)
ホイールベース：4.4m