阪東自動車 249


阪東自動車 249/いすゞKC-LV832L+いすゞバス製造(Cubic)

2000年に阪東初のノンステップ車として投入された、
248、249、250のうちの一両で、このうち248、249は、
前年に突如として投入された247に続きいすゞ車となりました。
この型式はフルフラットノンステップ構造とされたため、
ZF製トルコンATのみの設定で、阪東初のトルコンAT車となり、
以降、阪東でトルコンATが広く採用されていく契機となった車です。
また、ホイールベース4.8mのL尺が選択されたのもポイントです。

247が彼のBERLIET・PR100の模倣と酷評された、
通常のフロントマスクだったにもかかわらず、
248、249はフロントガラスに曲面ガラスを用いた、
いわゆる「東武顔」となっているのは東武系らしい点です。
腰板に「ノンステップバス」の行灯を付けているのも、
まだノンステップ車が貴重だった頃らしい仕様ですね。

最後部に動力系を纏めて配置したレイアウトゆえに、
ターボチャーヂャー付きの小排気量エンジンを使用したにも拘わらず
デッドスペースが大きく設計の苦心が窺える仕上がりです。
特に後面窓は、阪東仕様の大型の後面行先表示器に
ほぼ占有されていて窓としての機能は失われていると言って良く、
LED行先表示機に改装された現在はともかくとしても、
方向幕だった当初は方向幕の保守に難儀したものと思われます。

車内は前方が三方シート、後方が二人掛けシートが並ぶ、
阪東のノンステップ車では標準的なものとなっていますが、
座席表皮が248と249とで異なっているのも注目です。

遼車の248はフォグランプ・サイドウィンカーのレンズ交換、
正面ロゴ下部への水玉と葉っぱのステッカー貼り付け、
前面行先表示器脇への車いすステッカー貼り付け等、
かなり手が加えられてたのに対し、こちらは地味な印象ですが、
唯一、中扉上部の足元灯が白色へと変更されているのが、
遠目にも目立つポイントとなっています。

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阪東自動車 249 への2件のフィードバック

  1. 瓦版 のコメント:

    捕獲しようと狙ってはいるのですが、なかなか捕まらない車両です…。
    阪東も1台・2台というのが多いので大変ですね(汗)
    お聞きしたいのですが、「よく入る路線」というのはあるのでしょうか?

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>瓦版様
    いつもコメントありがとうございます。
    阪東は運転士さん二人で一台を担当する担当者制ですので、
    運用は非常に広範で、私も苦労しております。
    ただ、中型車が使用される路線は限定されていますので、
    東我孫子営業所や柴崎車庫に入庫していないのであれば、
    大型車は本数の多い天王台駅・我孫子駅・柏駅辺りで構えていれば
    高確率で狙いの車に当たることができるのではないでしょうか。
    天王台駅・我孫子駅では時刻表とにらめっこしながら、
    効率よく南口と北口とを往復する必要がありそうですね。

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