関東鉄道 9507YT/いすゞPJ-LV234N1+J-BUS(ERGA)
京成バス中古車で、京成バス時代の社番はE281です。
2006年に江戸川営業所へ投入されたノンステップ車で
都内向けらしいホイールベース5.3mの標準尺車です。
2006年度に投入された同仕様の車は他にE279・E281、
金町営業所8192・8193の計4両で少数派といえます。
2018年に廃車となった後、関鉄への移籍を果たして
2019年にはつくば中央営業所へと投入されています。
京成ではこのE281から従来の紺色のホイールではなく
ホイールが銀色へと変更されてたことも特徴です。
投入後は4ヵ月程、一般塗装で活躍していましたが、
「サイエンスツアーバス」専用車9375YTの廃車より
「サイエンスツアーバス」専用車へと転用されて、
9375YTと同じ意匠のラッピングが施されました。
「サイエンスツアーバス」専用車とはいえ夏季以外
「サイエンスツアーバス」は休日のみの運行のため、
平日は引き続き一般路線車として運用されています。
その他、江戸川営業所の車らしい外観上の特徴として
側面行先表示機に残る矢印のステッカーが挙げられ
このことからも京成時代のLED行先表示機が流用され
移籍後も引き続き使用されていることが分かります。
京成時代貼られていたステッカーは剥がされましたが
当車は「標準仕様ノンステップバス認定制度における
2005年以降標準仕様への改正」に対応した車であり、
車内は内張りが白灰色、床が濃灰色の平滑なもので、
更に握り棒が全て橙色の緩衝材巻きとされているなど
同改正に対応した仕様となっているのが特徴です。
座席配置は従来と同じで左側前半が前向き1人掛1列と
横向き2+2人掛、後半は前向き2人掛4列とされていて
また右側は前向き1人掛5列と前向き2人掛4列とされ
このうち2~5列目は車椅子固定に備えた折畳座席です。
座席表皮は同改正対応の水色系の派手な柄物ですが
こちらは京成時代に交換された後天的なものであり
新製時は、全席が薄青色のブロック柄のものでした。
7年間活躍した9375YTに代わる新たな専用車として、
観光の活性化のために活躍することを願うばかりです。
【諸元】
登録番号:つくば200か・912
年式:2006
型式:PJ-LV234N1
機関:6HK1-TCC(7790cc 260ps/2700rpm)
ホイールベース:5.3m