関鉄グリーンバス G067/KL-JP252NAN改+西日本車体工業(B型96MC)
東急中古車で東急時代の社番はT400です。
東急では2003年に弦巻・瀬田・高津の三営業所へ、
東急としては初の中型ロング車を投入しましたが、
うち、この車は弦巻営業所へ投入されており、
社番が400代となる同年式のトップナンバーでした。
2014年に廃車となった後、関鉄への移籍を果たし、
同年、G067として鉾田営業所へと配置されました。
西日本車体工業製の車体を架装する車としては、
関鉄ではP022に続くもので注目を集めています。
東急では96MCの場合、阪急向けに設定されていた、
前面窓下辺を乗降口側のみ切り下げているB-Ⅱ型を
標準としていますが、中型の場合はその設定がなく
前面窓下辺は一直線になっているのが特徴です。
また東急の96MCの場合、ノンステップ車に限って、
バンパーの中央部上方に「ノンステップバス」表記を
入れていた関係でナンバープレートが下寄りとされ、
これもまた、外観上目を惹くところとなっています。
なおクーラーはデンソー製となっています。
関鉄入りに際して塗装は勿論低床色とされましたが、
P022と異なり側面窓周りの黒色塗装が省略されており、
併せて前扉も車体に合わせて塗り分けられたために、
P022と比べると軽快な印象に仕上がっています。
また、後面行先表示機を横長サイズに改めるために、
東急時代のLED行先表示機の取り付け枠を撤去し、
LED行先表示機の筐体を天井に取り付けた金具に
直接固定する工法が取られているのも目立ちます。
この改造は同じ東急中古の9382TCでも見られますね。
車内は上半分象牙色・下半分明緑色のままとされ、
座席配置は乗降口側前半が前向1人掛座席が3列で、
中扉前にスロープ置き場を兼ねた立席スペースがあり、
後半部は前向2人掛座席が3列並べられています。
非常口側は前向1人掛が5列、前向2人掛が3列で、
中扉向かいの4・5列目が跳上座席となっています。
跳上座席は座面の下側面に降車釦が設置してあり、
折り畳んだ際に上面に降車釦が現れる仕様です。
なお、燃料タンクが乗降口側前半部にある関係で、
乗降口側2・3列目部分の床は嵩上げされています。
座席表皮は低床部にある座席が灰色の柄物とされ、
他は水色の柄物という組み合わせとなっています。
床は灰色の平滑な床材張りとなっています。
斯様に車内は概ね東急時代のままとなっています。
また運転席背後は、停留所名表示器が設置された他は、
東急時代のままの黒色のアクリル板が残されており、
通常運転席背後に設置されている名札掲出ボードは、
側面行先表示機の裏側に接着されているのも特徴です。
これもまた、9382TCでも同様の改造がなされていますね。
鉾田営業所では初のノンステップ車であることから、
今後の活躍が期待されますね。
【諸元】
登録番号:水戸200か1455
年式:2003
型式:KL-JP252NAN改
機関:FE6TA(6925cc 230ps/2700rpm)
ホイールベース:5.56m