関東鉄道 9293MK/いすゞU-LV324L+富士重工業(7E)
京成中古車で京成時代の社番は2183です。
1995年に市川営業所柏井車庫に配置された後、
2008年には関鉄への移籍を果たしており、
9293MKとして水海道営業所へ配置されました。
U-LV324L・京成中古車は計47両投入されており、
廃車が徐々に進む今も関鉄の主力となっていますが、
うち、富士重工業製車体を架装する中引戸の車は、
9293MK・9295RG・9298YT及びP008・G032の
計5両に過ぎず、希少な組み合わせとなっています。
うち、関鉄本体の9293MK・9295RG・9298YTは
京成本体から関鉄へ直接移籍してきたこともあって、
京成時代のままのLED行先表示機となっています。
このうち9293MKは、前扉は無塗装となっています。
これは関鉄の7E・8Eでは一般的な仕上がりですが
一方の9295RG・9298YTは前扉が車体に合わせて
白色・浅葱色・青磁色で塗り分けられています。
従って、LED行先表示機で前扉が無塗装なのは、
この9293MKが唯一の存在、ということになります。
関鉄は中引戸の車にラッピング広告を施すことが多く
この9293MKもまた9296MT・9298YT・P008と共に、
2009年に茨進グループのラッピング広告が施され、
以来、長い間そのままの姿で活躍してきましたが、
2014年に他3両と共にラッピングが解除されました。
しかし、塗装面の傷みを補修した跡が各所に残る他、
ラッピングに併せて白色となったフェンダー部分が
ラッピングが剥がされた後もそのまま残っています。
折角、久しぶりにさっぱりとした姿に戻ったものの、
その後すぐに竜ヶ崎営業所に転出してしまったため、
水海道営業所での活躍は短期間に終わりました。
関東鉄道 9293RG/いすゞU-LV324L+富士重工業(7E)
車内は他車と同様、京成時代のままとなっており、
座席表皮は一般席・優先席とも桃色の柄物です。
【諸元】
登録番号:つくば200か・163→土浦200か1368
年式:1994年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m