関東鉄道 1817MK/三菱KK-MJ26HF改+三菱バス製造(AeroNostepMidi)
2001年、北相馬郡守谷町福祉循環バス「やまゆり号」の
コミュニティバスへの改編、および、路線の拡充に併せて
1719MKに続く専用車として水海道営業所へ投入されたのが、
1816MK・1817MKの2両です。
前面・側面に守谷町の花、山百合のイラストが入る
臙脂色地に守谷の頭文字Mを図案化した専用塗装は
1719MKと共通のものとされています。
また、前乗り前降りで中扉は車椅子専用であること、
側面窓には濃色ガラスの逆T字窓が奢られたことなど、
仕様の上でも1719MKと共通する部分が見られますが、
前面バンパーの行灯が省略されたのは寂しいところです。
2009年、守谷市はコミュニティバス「やまゆり号」を再編、
新たなコミュニティバス「モコバス」へと移行したことに伴い、
1719MKは廃車されたものの1816MK・1817MKは改装の上、
この「モコバス」専用車として生まれ変わることとなりました。
水色地に雲や星や虹、守谷市の鳥、小綬鶏のイラストが入る
モコバス専用の外装へと改められたことが目を惹くほか、
行先表示機が方向幕からLED行先表示機に変更されて、
側面行先表示機も大型サイズのものに変更されています。
関東鉄道 1817HS/三菱KK-MJ26HF改+三菱バス製造(AeroNostepMidi)
このまま安泰かと思われていた1816MK・1817MKですが、
2013年に至り、同じ水海道営業所の1812MK・1813MKが
コミュニティバス予備車から「モコバス」専用車に転用され、
捻出された1816MK・1817MKは一般色(低床色)に改められ、
それぞれ潮来営業所、潮来営業所波崎車庫へと転出して、
鹿行地区で一般路線車として使用されることとなりました。
一般路線車への転用に伴い、整理券発行機が付きましたが、
設置する場所が他に無かったのか低床部の床に台座を設置し
その上に設置しているため、位置が低く目になっています。
またレシップの10列×5行の運賃表示器(旧型)も追設され、
あわせて停留所名表示器も運転席背後に移設されました。
勿論、一般的な中乗り後降りで使用されることとなったため、
これまでは車椅子の乗降時以外は締切とされてきた中扉も
当然ながら、常時使用されるように改められています。
ホイールベースの長さゆえに取り回しには難があるようですが、
ノンステップ車がまだ少ない鹿行地区では重宝されるようで、
銚子駅には頻繁に顔を出しています。
【諸元】
登録番号:土浦200か・287→水戸200か1383
年式:2001
型式:KK-MJ26HF改
機関:6M61-3(8201cc 225ps/2900rpm)
ホイールベース:5.26m
こんにちは。
いつもお世話になります。
やまゆり号専用車だった1719MKには、床と同一の色の細長いイボ付きのシートのようなものが車内通路中央に貼り付けられていました。
点字ブロックを模したものかもしれませんが、他社で見かけたことがない珍しいものだと感じていました。
1816MK、1817MKでも同じようなものがありますが、こちらは黄色でより目立っています。
先代の車両の特徴を引き継いでいるように感じ、個人的に気に入っていました。
コミュニティーバスでの使用を前提にして投入された車両と、一般路線車の差異は心惹かれる感じがします。
>>知多バスやあまっこ大好き!様
コメントありがとうございます。
この車はどうやら守谷町が所有していたようで、
関鉄はあくまで運行を受託していただけのようですので、
この仕様も守谷町の指定によるものだと察せられます。
減価償却を終えたので、路線車への転用ができたのでしょうね。