関鉄パープルバス P022

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関鉄パープルバス P022/日ディKC-UA460HAN+西日本車体工業(B型96MC)

尼崎市交通局中古車です。
尼崎市時代の局番は11-748で、1999年式です。

国産ノンステップ車の黎明期である1990年代後半、
エンジンは従来モデルと同様に縦置きとしたまま、
エンジンとディファレンシャルギアを非常口側に寄せ
車内後方は通路部のみ低床とした三菱を除き、
エンジンは垂直横置きとして後方に寄せることにより
車内後方まで低床とし床を極力平坦にしていましたが、
その代償として、構造的にトルクコンバータ式の
AT車のみの設定とせざるを得なくなりました。

このような特殊な機構を持つ国産ノンステップ車、
とりわけトルクコンバータ式AT車の場合は、
燃費が著しく低下するという問題を抱えていた他
イニシャルコストが高く普及にも難がありました。

そこで、ワンステップ車をベースとしつつ、
前半部のみノンステップ化を図ることによって、
既存の車種となるべく構造・駆動系を共通にした
廉価版のノンステップ車として開発されたのが、
尼崎市がローンチカスタマーとなった本型式です。
マニュアルトランスミッションへの対応も図られ
日産ディーゼルのノンステップ車としては初めて
MT車の設定がなされた車となっています。

平成11年排出ガス規制に伴って2000年に行われた
メーカーのマイナーチェンジに際しては、
このワンステップ車ベースのノンステップ車が
ノンステップGタイプとしてラインナップされ
また日産ディーゼルに続いて、いすゞでも、
同様の構造のノンステップ車を加えています。
その後、標準仕様ノンステップバスの制定等で
こうした構造のノンステップ車は標準化していきます。

さて、このようにエポックメイキングなこの車、
2014年に関鉄パープルバス下妻本社営業所へ
関鉄としては初めて西日本車体工業製の車体を
架装する車であり、連日注目を浴びています。

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乗降口側のみ前面窓下辺を切り下げたB-Ⅱ型で、
尼崎市時代に「ノンステップバス」表記を
前面バンパーの中央部上方に入れていた関係で
ナンバープレートが標準よりも下寄りなのが
外観上目を惹くところとなっています。
クーラーは尼崎市らしくデンソー製とされており、
前方にコンデンサが搭載されています。

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また側面行先表示器設置部分の側面窓については、
逆T字窓の中桟を下げて上段に行先表示器を収めた、
西工ならではの技が光る特徴的なものとなっています。

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なお配置直後、前面行先表示器脇に残されていた
尼崎市時代のノンステップ車を示すステッカーは、
就役に際して一般的な車椅子ステッカーに代わりました。

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その他、テールランプ配置もこってりした印象のもので、
なかなか興味深いところです。

車内は、概ね尼崎市時代のままとされており、
座席配置は乗降口側前半が前向き1人掛1列と
横向き2+2人掛、後半が前向き2人掛3列で、
非常口側が前向き1人掛1列と横向1+2+1人掛、
後半が前向き2人掛3列とされ、中扉向かいには
尼崎市独自の車椅子固定方法に対応した、
車椅子固定スペースが設けられているのも特徴です。

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一般席が橙色地に黒色と茶色の縞模様入りのもの、
優先席が緑色地に黒色と濃緑色の縞模様入りのもので、
特に一般席のそれは車外からでも目立つところです。
また内張りは象牙色一色で明るい印象です。
床は後半部通路のみ突起付きの黄色の床材張りで、
他は突起付きの薄緑色の床材張りとされています。

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なお、移籍にあたっての塗装変更などの作業は、
助川車体で実施したようで、銘板が貼られています。

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【諸元】
登録番号:つくば200か・517
年式:1999
型式:KC-UA460HAN
機関:PG6(13337cc 235ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m

カテゴリー: 関東鉄道 パーマリンク

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