関東鉄道 2060TC/いすゞQPG-LV234N3+J-BUS(ERGA)
2013年に投入された自社発注車です。
関鉄では1996年から2000年まで5年間に亘って、
大型の増備は中古車の投入に拠ってのみ行われ、
大型の自社発注車はその間見送られて来ましたが、
2001年以降は断続的ではあるものの途絶えることなく
大型の自社発注車が投入されています。
2013年には2049TR・2050MK・2051MK・2060TCの
計4両が投入されていますが、このうち2060TCは
1989MK以来のノンステップ車で注目されます。
いずれもメーカーは関鉄らしくいすゞ車で揃えられており、
燃費向上と新ワンマンバス構造要件への適応が図られた
QPG-代が関鉄としては初めて投入されています。
なお、土浦営業所への大型の自社発注車の新製配置は
2003年式の1867TC・1868TC以来、10年振りです。
この車もホイールベース5.3mの標準尺(N尺)車とされ
前面へのデイライト取付や側面窓の濃色ガラス化など
近年の関鉄の標準仕様が引き続き採用されており、
戸袋窓部に収められた側面行先表示機も然りです。
車内は2049TRに続き、2010年よりメーカーが設定した、
ラッシュ型の座席配置がされていることが特徴であり
乗降口側前半部が前向き1人掛1列・横向き2+2人掛、
同後半部が前向き1人掛3列・前向き2人掛1列とされ、
非常口側は前向き1人掛8列・前向き2人掛1列という
前向き2人掛座席は両側1列という立席重視の仕様です。
加えて、立席を考慮し後半部をなるべく平坦にするために、
後半部へのステップが一段目220mm・二段目225mmと、
それぞれ20mm・25mm嵩上げされ後半部の通路から
段差や傾斜が無くなっているのも大きな変化です。
収容力を重視したこの仕様はC10系統・筑波大学循環など
混雑の激しい路線でその威力を遺憾なく発揮しています。
とはいえ、基本的に運用は固定されていないため、
土浦営業所管内の多くの路線で見ることができます。
【諸元】
登録番号:土浦200か1350
年式:2013
型式:QPG-LV234N3
機関:6HK-TCC(7790cc 260ps/2400rpm)
ホイールベース:5.3m