関東鉄道 9534TK


関東鉄道 9534TK/三菱PA-ME17DF+三菱ふそうバス製造(Aero Midi ME)

阪東自動車中古車で、阪東時代の社番は287です。
2006年式287・288・289は青山入口南~青山西間に
狭隘区間を持つ青山台循環の開業に併せて投入され、
同年式で我孫子市市民バス「あびバス」の専用車の
280・281・282・283と異なり路線車と同じ塗装で、
また補助ブレーキランプが省略されたのが差異です。
青山台循環の他、鳥の博物館線、布佐新木線などの
利用者が多くない路線で主に運用されていましたが
青山台循環のうち青山入口南~青山西間を通過する
青山西屋敷経由の便が2015年に廃止となったため、
青山台循環は中型車での運用も可能になりました。
うち287は2022年に廃車となった後、関鉄へと移籍、
2023年に9534TKとしてつくば北営業所へ配置され、
一般路線車として新天地での活躍をはじめました。
関鉄としては初の阪東中古車であり注目されます。

外観では前面腰板の「ノンステップバス」のロゴが
1917P・1825YT・1826TCと異なる現行のものとされ
つくば市コミュニティバス「つくバス」専用車から
転用された車とは、車外スピーカーの位置が異なり
1917P・1825YT・1826TCと同様の位置とされた他、
後面行先表示機の取付枠が行先表示機の周囲も含め
象牙色となっていることが細かいながら目立ちます。
阪東時代から、取付枠は象牙色となっていましたが
行先表示機の周囲は、ブラックアウト仕上げでした。
しかし移籍に際し後面行先表示機が拡大されたため
このような仕上がりになったものだと考えられます。

車内は、内張りが上半分象牙色・下半分灰色とされ、
また、床は濃灰色で平滑な床材張りとされています。
座席配置は左側の前半が横向き2人掛、中扉を挟み、
左側の後半は、前向き1人掛が2列となっています。
右側は、前向き1人掛が3列と前向き2人掛2列とされ、
そのうち2・3列目は、車椅子固定用の折畳座席です。
また最後部の座席の中央部は大型の肘掛が置かれて
混雑時でも降車が容易となるよう工夫されています。

投入後は主につくバスの予備車として運用されて、
小田シャトルなどでその姿を見ることができます。
少しずつ淘汰が進んでいるエアロミディMEですが
珍しい車ですので末永い活躍を期待したいですね。

【諸元】
登録番号:つくば200か1131
型式:PA-ME17DF
年式:2006
機関:4M50T5(4899cc 180ps/2700rpm)
ホイールベース:3.56m

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