東武バスイースト 2626/いすゞKL-LV280L1改+いすゞバス製造(ERGA)
およそ20年程に渡り、いすゞ車については、
原則として富士重工業製車体を架装してきた
東武は、他事業者では見ることのできない、
ERGA Nonstep Type-A向けのシャシーに
7Eを架装した車両を投入していました。
しかし、2003年をもって富士重工業が
バス新車生産事業から撤退したことを受けて、
2003年式の新車のうち、2003年度購入分の車から
いすゞバス製造製車体を架装した車、即ち、
ERGAを架装した車両を全面的に投入するように
方針を切り替えました。
尤も、それまでも富士重工業製車体の架装が
困難だったものと考えられる、CNG車については、
ERGAを架装した車両を投入してきましたので、
ERGAを2003年になり、初めて投入した訳ではありません。
この2003年式の最たる特徴は、7E架装車に続き、
サーモキング製のクーラーを搭載することで
続く、2004年式からはクーラーがデンソー製に変わったため、
サーモキング製のクーラーを持つディーゼル車のERGAは、
イースト管内では、2620~2626の7両のみで、
屋根上に設置されたコンデンサが特徴となっています。
また2003年式では、東武の往年の標準仕様である、
サイドミラーが両側とも上吊り・延長ステーとなる
いわゆる幽霊ミラーとなっていることも目を惹きます。
これは7E架装車と共通する仕様といえます。
2004年式では、一般的な形状となっていますが、
現場ではこれが不評だったのか、
2005年式からは幽霊ミラーに戻っています。
なお、7E架装車の場合は、コストダウンを意図したのか、
2003年式より側面窓が銀サッシになり、
窓回りを黒色に塗装する東武カラーとの相性は、
これまでの黒サッシに比べてイマイチでしたが、
ERGA架装車の場合は、黒サッシに戻されており、
すっきりとした仕上がりとなっています。
尤も、ERGAは逆T字窓を選択した場合、
窓柱が自ずとヒドゥンピラーとなりますから、
銀サッシとした場合であっても銀色となるのは、
上部の引き違い窓だけで見栄えがしないので、
ERGAで銀サッシの逆T字窓という仕様の車は、
全国的に見てもサンプルカーをはじめとした、
ごく限られた存在となっていますね。