関東鉄道 2018TK/いすゞPDG-LR234J2+J-BUS(ERGAmio)
2011年のつくば市コミュニティーバス「つくバス」再編では、
13系統あった「地域循環」を従来の「北部シャトル」と同様に
停留所を絞って速達化及び経路の単純化を図った、
「南部シャトル」、「小田シャトル」、「作岡シャトル」、
「吉沼シャトル」、「自由ヶ丘シャトル」の5系統に再編し、
同時に登場した、つくば市乗合タクシー「つくタク」と併せて、
ハブアンドスポーク方式をとって路線バスの不便な地域の
公共交通をカヴァーする体制へと改めています。
これに伴い、車両が不足するためそれを補うべく、
つくば北へ2018TK・2019TK・2020TK・2021TKの4両が、
つくば中央へ2022YT・2023YT・2024YT・2025YTの4両が、
それぞれ投入されていますが、これらは中型車で、
なおかつワンステップ車とされているのが特徴です。
カラーはいずれも「地域循環」用の車と同じ群青色ですが、
側面の動物のイラストが車によって異なっている他、
デザイン案のイラストが省略されるなど細部は異なります。
ただし、白色一色の車体に部分的にラッピングを施して
複雑なデザインを実現しているのは従来どおりです。
このうち、2018TKのみは「北部シャトル」用として、前面に
1918TK・1919TK・1920TKに取り付けられたものと同じ
自転車積載ラックが取り付けられています。
利用実績がどれほどのものか気になる所ですが、
利用喚起のための取り組みとして継続を期待したいものです。
これらは引き続きクーラーがデンソー製となったのもポイントです。
車内の仕様はいずれも2005TR以降の関鉄の標準的仕様で、
派手な柄物となった座席表皮なども共通ですが、
従来の「つくバス」用専用車と同様、側扉内側が
黄色に塗装されている他、何と言っても目立つのは、
オージ製COM-W2020と思わしき液晶運賃表示機が
従来の運賃表示機に代わって取り付けられたことで、
これに伴い次停留所表示機は省略されています。
なお、運賃箱は相変わらず両替式の小田原RX-NZSです。
車内の仕様は今回投入された8両とも共通ですが、
つくば中央の2022YT・2023YT・2024YT・2025YTは
クラリオン製のバックアイカメラ及びモニタを装備していますが、
つくば北の2018TK・2019TK・2020TK・2021TKは
それが省略されているようです。
なお再編後も「北部シャトル」以外の各系統で、
従来、「地域循環」専用車だったAero Midi MEも
引き続き使用されているようですが、この再編で
「つくバス」は全路線が後乗り多区間制となるため、
前乗り均一制仕様だった「地域循環」専用車では、
同種の運賃表示機が取り付けが進められているほか、
整理券発行機および連動ベルの取り付けと、
次停留所表示機の撤去が進められています。
ただし一部、運賃表示機の取り付けが間に合わず、
三角表の掲出によって代用している車もあります。
また追設された連動ベルは、天井のエアコンダクト曲面部に
取り付けられており、施工の困難さを窺わせます。
【諸元】
登録番号:つくば200か・327
型式:PDG-LR234J2
年式:2011
機関:6HK1-TCN(7790cc 240PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m
大曽根線様、こんにちは。
今日、所用で吉沼シャトルに乗車したのですが、行きの1902YTは運賃表示機が小田原製の標準的なものであったのに対し、帰りの1904YTは、つくバス用ERGAmioと同じタイプの液晶運賃表示機でした。
初めの頃に表示機が取り付けられたMEは液晶、三角表で代用していた車輌は準備が間に合わず、廃車発生品にした、といった違いでもあるのでしょうかね??
>>ゴリケル様
コメントありがとうございます。
従来、地域循環用MEの予備車であった一般色のMEは、
地域循環用MEと実質的に共通に運用されていましたが、
2011年の再編時の新車投入によって、
運用数に対して専用色のMEの数に余裕を持たせて、
専用色のMEで予備車を確保するようにしたようです。
この予備車扱いとされているMEは専用色ながら
液晶運賃表ではなく、三角表やデジタル運賃表とされ、
従来の停留所名表示機も残存していますが
運用は、液晶運賃表のMEと共通となっています。
前回の夏コミ新刊では、改造が進行中あったため、
この辺りについての詳述を見合わせましたが、
今回の夏コミ新刊では、この辺りの現状も反映しましたので、
ご参照頂ければ幸いに思います。