関東鉄道 1738MT/いすゞKC-LR333J+いすゞバス製造(Journey K)
関鉄の各営業所で活躍するJourney Kの中でも、
1738MT・1739MT・1740MT・1741MTは
なかなか特徴的なグループです。
この4両は、土浦商工会議所が実験的に行った、
商店街駐車対策モデル事業の一環として運行された、
「買い物バス」に使用するために、1997年に
土浦営業所に投入されたもので、白色を地色とし
前面には赤色のリボンが、側面には赤色のリボンが、
結ばれた緑色のプレゼント箱がそれぞれ描かれ、
バンパー及びホイールも白色とした専用塗装を纏っていました。
買い物バスは無料であったため、
側面の出入口表示は省略されており、その代わりに
前面には「土浦商工会議所号」などの、
側面には「無料バス」などの文字が入れられていました。
1998年には水戸営業所に移籍しますが、
その際、NHK大河ドラマ「徳川慶喜」の放送に併せて、
ロケ用セットを転用して千波湖畔に期間限定で設置された
徳川慶喜展示場と水戸駅等を結ぶ周遊バスに使用され、
白色地に前面には梅の枝花が、側面には梅の枝花と城門が
それぞれ描かれ、バンパー及びホイールも白色とした
専用塗装へと同時に変更されました。
この周遊バスは有料にも拘わらず、側面の出入口表示は
省略されており、社名表記及び社番以外は
文字も入れられていなかったのも特徴となっていました。
徳川慶喜展示場の撤去に伴って1999年には
一般路線車に転用され、転用にあたっては、一般色となり
側面の出入口表示も一般的なものへと改められて、
塗装が同型車と比して新しく見えること以外は、
他車との判別は難しくなりました。
しかし、その時の名残として、当時、木床が標準だった
関鉄一般路線車としては異例の床材張りとなっています。
恐らく、当時、関鉄一般路線車としては出色の仕様だった、
「つくば都心シャトルバス」用の1657YT・1658YTあたりに
倣ったものだと推察されますが、一方でそれ以外は、
銀サッシの二段窓にリーフサス、とどめは後半部三方シートと、
当時の関鉄の標準的な仕様を踏襲していて、
1657YT・1658YTに比べると非常に地味な存在です。
ちなみにこの関鉄標準の三方シートですが、
KC-代ですと、KC-RM211GSNだけは何故か
後半部も前向き座席となっているのはポイントです。
座席表皮も緑色に優先席は赤色と、柄物を採用した
1657YT・1658YTに比べて、関鉄標準を貫いていて、
滑り止めの凹凸が付けられた褐色タイル調の床材だけが
ひっそりとその特殊性を示すのみとなっています。
尤もその座席表皮は近年の車体更生で、
順次、柄物へと交換が進んでいますが。
【諸元】
登録番号:水戸22あ2076←土浦22か1941
年式:1997
型式:KC-LR333J
機関:6HA1(8226cc 190PS/2800rpm)
ホイールベース:4.3m
管理人様こんばんわ これらの車輌も特徴的で今から10年前ぐらい、1738MT、1739MT、1741MTに片面にラッピングされていました。また、1738MT、1739MTには後ろに広告枠がとりつけられているのも特徴です
特に、1741MTの当時つけられたラッピング「やっぱ牛乳でしょ」は結構目立ちましたね!
車内は床が木張りじゃないことも新しさを感じさせました!
>>9060MT様
いつもコメントありがとうございます。
広告枠が取り付けられたのは一般色への塗装変更後でしょうね。
周遊バスの塗装は水戸らしさが出ていて良かったので、
あっさり一般色に戻ってしまったのは残念でした。
周遊バスの運行形態等、記憶が曖昧でよく覚えていないのですが、
カラーの方向幕なども衝撃的でしたね。
1741MTの乳牛柄のラッピングはインパクトがありましたね。
手書きのイラストのバージョンも印象的でしたね。
そういえば、LR4台は全車ラッピングされていたらしいのですが、(上のコメントにもありますが)広告主はどこだったのでしょうか?
1741の牛乳ラッピング(いばらく乳業)は確実なのですが、どうやら他に「サントピア」と「日立製作所」関係のものがあったようです。ただもう1台は不明です。
古い記事に突然申し訳ないのですが、ご教示いただければ幸いです。
>>ゴリケル様
いつもコメントありがとうございます。
申し訳ありませんが、どの車がどのラッピングを纏っていたか、
今となっては全く思い出せません…。