関東鉄道 9154RG/三菱U-MK618J+三菱バス製造(AeroMidi)
茨城観光自動車中古車で、元はメーカーのサンプルカーでした。
茨観では1994年以降、1668・1669・1784・1785・1952と
三菱のサンプルカーを3回に渡って5両投入しており、
それらは9154RG・9155YT・9156YT・9157TC・9158TCとなり
関鉄で今も引き続き活躍しています。
この9154RGは茨観中古車を最も多く投入した、
竜ヶ崎営業所に配置されており、配置以降は、
専ら佐貫駅西口―双葉団地線で運用されています。
双葉団地線は途中、谷田川の築堤の関係で、
谷田川を渡る堤橋の起伏が激しく、…(参考動画)
ツーステップの中型車限定運用となっているようで、
9154RG以前は1986年から1988年にかけて大量投入された、
P-MR112Dの1399RG、1400RGが運用されていたようです。
双葉団地線は朝夕はそこそこの本数があるものの、
日中は本数が少ないため趣味者には乗りにくい路線ですが、
堤橋を渡る際のアップダウンはかなり迫力があり、
一度は訪れてみても損は無い路線です。
双葉団地のバス停は双葉団地の商店街の入り口にありますが、
そのアーケードも含めて団地内は懐かしい雰囲気で、
待ち時間に散策しても楽しいでしょう。
後面及び非常口側側面のみの片面ラッピングが施されて
久しいですが、限定運用に就いているので、
広告効果がちょっと薄らいでしまうような気もしますが、
途中、交通量の多い国道六号を横断しますので良いのでしょうか。
仕様は9157TCに準じていて、
自社発注車と異なり銀色に塗装されたバンパーや
前後折戸の扉配置、エアサスペンションなども共通です。
側面方向幕は大型の取付枠を持つにも拘わらず、
茨観時代に標準サイズの側面幕が取り付けられたのも、
また9157TCと同様となっています。
一方で、9157TCと異なる点は、
1668、1669、1784、1785、1952は
茨観では後面方向幕を使用していなかったことからか
後面方向幕は取付枠を持ちながらも未装着で使用され、
そのうち、9155YT、9156YT、9157TCは関鉄移籍時に
後面方向幕が取り付けられていますが、その一方で、
9154RG、9158TCは未装着のままとされたことです。
2009年に9158TCは後面方向幕が装着されましたが、
こちらは相変わらずとなっていますが、にも拘わらず
後面窓のラッピングを後面方向幕の部分のみくりぬいてあるのは
なかなか興味深い姿と言えます。
【諸元】
登録番号:土浦22か1668
年式:1994
型式:U-MK218J
機関:6D17(8201cc 210ps/2900rpm)
ホイールベース:4.39m