関東鉄道 1734RG

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関東鉄道 1734RG/いすゞKC-LR333J+富士重工業(8E)

関鉄ではいすゞ中型車が主力として投入されており、
川重車体・アイケイコーチ・いすゞバス製造製の、
いわゆる純正車体を架装する車だけではなく、
北村製作所製や富士重工業製の車体を架装する車も
並行して投入されてきたことがポイントです。

特に、U-LR332Jの場合は、アイケイコーチ製よりも
富士重工業製の方が多く投入されていますが、
車高の関係で当初、8Eは架装できなかったため、
他事業者と同様に、関鉄の場合でも、
U-RM210GSNは8Eに移行したのにも拘わらず、
U-LR332Jは6Eを引き続き架装しています。

富士重工業側のマイナーチェンジにより、その後、
U-LR332Jにも8Eが架装できるようになりますが、
関鉄の場合、U-LR332Jの8E架装車は登場せず、
KC-LR333Jになり、漸く8E架装車が登場します。
しかし、KC-LR333Jのうち、8Eを架装した車は
1997年式の1734RG・1735KSの2両に留まり、
以降、富士重工製車体を架装したいすゞ路線車が
投入されることはありませんでした。

関鉄ではKC-RM211GSNも当然8Eを架装しており、
こちらと外見上の差異は殆どありませんが、
車内はKC-RM211GSNが三方シートを廃し、
中扉後部も前向き座席を並べたのに対し、
こちらは何故か往年の関鉄の仕様を引き継ぎ
中扉後部は三方シートのままとされています。

恐らくKC-RM211GSN・KC-RJ1JJAAが
関鉄伝統の三方シートを廃して以降も、
どういう訳か、KC-LR333Jのうち、
いすゞバス製造製車体を架装する車は
中扉後部は三方シートのままとされたことに
富士重工業製車体を架装する車も併せたためだと
考えられますが、同じ8Eでも差異が生まれたことは
関鉄らしく謎の多いところです。

一方で、優先席の位置の方は逆に
いすゞバス製造製の方は中扉の向かい側なのに対し、
富士重工業製の方は戸袋の位置となっています。

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【諸元】
登録番号:土浦22あ1889
年式:1997
型式:KC-LR333J
機関:6HA1(8226cc 190PS/2800rpm)
ホイールベース:4.3m

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関東鉄道 1734RG への2件のフィードバック

  1. つくば人 のコメント:

    KC代の中型車の導入傾向は非常に特徴的でしたね。
    水戸ナンバー圏を中心にこれまでまとまった台数が投入された三菱ふそう車が導入されず、管理人様の仰る通り富士重工製は日デ・いすゞ共に全て前向き座席など…
    まあ、これだから関鉄はおもしろいんですがね。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>つくば人様
    コメントありがとうございます。
    日野車体も座席は前向きですね。
    土浦に日デ車が配置されたのも驚きでしたね。
    KC-代の一般路線車では個性的な車が多く
    土浦市買い物バスとして投入され、
    徳川慶喜展示館シャトルバスに転用された、
    車内が床材張りの1738MT、1739MT、1740MT、1741MT、
    LED試験車の1770TC、液晶試験車の1771TC、等々は、
    趣味的に面白いですよね。

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