関東鉄道 9286TK


関東鉄道 9286TK/いすゞU-LV324L+アイケイコーチ(Cubic)

京成中古車で、京成時代の社番はN119です。
現在、関鉄の京成中古車最大派閥と言えるU-LV324Lは、
2004年以降、2009年までに合計で40両近く投入されています。
ただし、これらは連続的に投入された、という訳ではなく
大まかに言えば前期、中期、後期とに分けられると思います。

前期は、9219MTから9226TCまでで、
いずれも2004年に投入されており、
行先表示機が方向幕のままとなっていること、
当初は京成時代の緑モケットのままだった(後に張り替え)こと、
投入時期の関係で社番がP-代京成中古と前後していること、
この辺りが共通する特徴として挙げられると思います。
年式でいえば、1991年式となります。

中期は、9235TRP006、G012、G013、
及び、9253RG、G028、P008で、
これらは2005年から2008年にかけて投入されていますが、
この期間は新京成中古や京急中古が投入されていて、
相対的に京成中古が数を減らした時期にも関わらず、
車内を二人掛け座席主体に改装したものや、
京成時代のLED行先表示機を方向幕に改装したもの、
次停留所表示機を取り付けたもの
(これは同時期の他社中古でも見られますね)、等々、
多品種少量生産の様相を呈していて、共通点が見出しにくいです。
年式でいえば、1992年式から1994年式となります。

後期は9262TRから9314YTまで
(流石にこれで打ち止めでしょう)、及び、G031からG034までで、
これらは2008年から2009年にかけて投入されています。
京成時代のままの桃色の柄物のモケットであること、
行先表示機が京成時代のままLEDとなったこと(子会社向け除く)、
関鉄伝統の車内の行灯が省略されたこと(一部車両は筆者未確認)、
この辺りが共通する特徴として挙げられると思います。
年式で言えば1994年式・1995年式となります。

この中で最大派閥と言えるのは後期で、最大派閥故か、
自社発注車よろしく黒バンパーで登場した、9264TC、9265TC、
京成カラーのままラッピングが施された9280YT、
側面のみ省略塗装で異彩を放った9290YT、等々、
個性的な車がいることのは趣味的に面白いことです。

前置きが長くなりましたが、この9286TKも当然後期に分類できます。
また、これら後期に分類できる京成中古の特徴のもう一つは、
その多くがP-代の京成中古の代替として投入されていることで、
この車も京成中古P-LV314Lの9180TKの代替として投入されました。
他方9180TKは7E、一方9286TKはCubicとボディの違いこそあれ、
同じ京成中古、同じ中引扉の車での代替というのは、
某洋泉社ムック的に言えば「適材適所」の感がありますね。

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【諸元】
登録番号:つくば200か・151
年式:1995年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m

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関東鉄道 9286TK への2件のフィードバック

  1. 朝日バス境 のコメント:

    管理人様、こんばんは

    画像の車輌ですが、9286TKではないでしょうか?
    他の京成車の特徴というと、9253RG辺りからですが、DPFが装着されたまま使用されていますね。
    初期車輌は取り外されていたのですが、千葉県乗り入れがある水海道車以外でもそのまま取り付けられて
    いますので、環境に配慮しての措置でしょうかね?
    ただ整備具合が???で、異音を発生させている車輌もいるのが、残念な所です。
    今後とも宜しくお願い致します。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>朝日バス境様
    コメントありがとうございます。
    いつも楽しくサイトを拝見させて頂いております。
    9286TKですね。失礼しました。早速修正しました。

    DPFに関しては、運用や転属の都合などもあるかもしれませんね。
    確かにあの異音は車種を問わず、結構大きいものですよね。
    後付けのものだと、通常走行でフィルターを再生するのは厳しいようで、
    どうしても強制燃焼が必要となるとのことですので、
    保守に手を焼く場合が多いようですね。

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