阪東自動車 306/三菱LKG-MP37FK+三菱ふそうバス製造(AeroStar)
2011年、阪東には春季に304が
242の代替のために投入されました。
これは297以来の三菱車投入として注目を浴びましたが、
続く秋季に投入された、305・306の2両はメーカーが分かれ、
305はいすゞ車、306は三菱車となりました。
2008年以降、日産ディーゼル車を主力として投入し
日産ディーゼルがUDトラックスとなった後も、
その方針を引き続き踏襲してきた阪東でしたが、
2011年にUDトラックスがバス事業から撤退したことで、
車種選択の方向性が多様化しているようです。
うち、306は304のリピートオーダーといった趣で、
内外ともに変更点は目立ちません。
強いて差異を挙げるならば、側面中扉付近に貼られた
PASMO、及び、国交省標準仕様ノンステップバスの
ステッカーの貼り付け位置が異なることぐらいでしょうか。
クーラーが阪東らしくデンソーを選択しているのが、
少々気になる点と言えなくもないですが、
これは先行投入された304と共通です。
ただ、担当車制の阪東らしく、この車も投入後直ちに
サイドウィンカーレンズの変更が行われていて、
前面バンパーに取り付けられたナンバーステーと共に、
非常にスタイリッシュな印象となっています。
現行モデルのLKG-代では、先行するPKG-代のうち、
三菱ふそうバス製造製車体のノンステップ車と同様、
ノンステップ車であっても、車体後半部の設計を
ワンステップ車と共通としたため双方の車高が揃えられ、
ノンステップ構造となる車体前半部では室内高が高く、
その結果、天井と吊革の支持棒とがかなり離れるなど、
非常に強い違和感を覚える内装となっています。
一方で、側扉は前扉・中扉とも開口部の高さが
ノンステップ車としては一般的な高さのままとしたため、
鴨居部分が非常に太くなっており圧迫感があります。
また、側窓の下辺は中扉前後で揃えられておらず、
中扉前方の天地方向に拡大された側窓と相俟って、
不思議な印象のサイドピューとなっています。
なお、この側窓下辺の不揃いを隠すために、
中扉後方の側窓下部を黒塗りとすることで、
下辺を揃えたように見せている事業者もありますが、
阪東では、そのような仕上げは行っていません。
ミッションは阪東らしくトルクコンバーター式の
オートマチックトランスミッションとされていますが、
これは現行モデルのメーカー標準仕様でもあります。