関東鉄道 1987TC/日野PDG-KR234J2+J-BUS(RainbowⅡ)
2009年式の自社発注車です。
趣味者には兎に角人気のないこの手ですが、
そこは関鉄、見過ごしていると足をすくわれます。
というのも、これら2009年式の自社発注車は、
従来の関鉄の標準的仕様とは細部が異なる部分が多く、
地味にエポックメイキングなグループとなっています。
まず、注目すべきは正面の「ONESTEP」のロゴが、
丸ゴシック体の英字表記、白字のものに変更されていて、
位置も涎掛け広告に隠れない位置とされています。
従来の正面の「ワンステップバス」のロゴは、
POP体のカタカナ表記、赤字のものでしたが、
良く言えば非常目立つ、悪く言えばやや下品な感じで、
ごく初期のノンステップ車に当初入れられていた、
非常に控えめなロゴと比べると、イマイチな感じでした。
その点、この新しいロゴは塗装にも似合い、
しかもそこそこ上品な感じで、なかなか似合っています。
なお、2007年式の自社発注車からは、
前面の車椅子マークからスロープが消えたこと、そして
屋根上に丸型通風器が2台設置されたことも、注目です。
車内は、2005年度国交省標準仕様ノンステ以降の、
関鉄の標準的な内装、即ち暗灰色一色の内装に、
紺色のモケット、橙色の握り棒という組み合わせで、
運賃箱も2008年より採用の小田原RX-NZSとなっていて、
最近の関鉄らしい近代的な感じとなっているのですが、
2007年以降導入の中古車と同様に、遂に
運転席背後の行灯が無くなってしまいました。
2007年以降導入の中古車の場合は、
角型のホワイトボードが代わりに設置されていますが、
2009年式の自社発注車の場合は、
丸隅の樹脂製ボードが代わりに設置されており、
これまた従来の関鉄とは雰囲気が変わっています。
ついでに、側面LED行先表示機も薄型のものとなり、
室内側が窓柱とツライチになりました。
しかし、クーラーに関してはこの期に及んでもなお、
いすゞ車はサーモキング製、日野車はデンソー製と、
キッチリとメーカーを分けているのが熱いです。
加えて日野HRの9mがカタログ落ちした今もなお、
KRはワンステップ車のみとなっているのもポイントです。
自社発注車の社番も遂に1999まで進み、
時代の変化を感じますね。
なお、この車の運賃箱はどういう訳か、
後にレシップLF-Aに交換されていましたが、
その後、再び小田原RX-NZSに戻されました。
追記:
つくば人様の御指摘により調査したところ、
運賃箱が交換されていることを確認しましたので、
その旨、加筆しました。
【諸元】
登録番号:土浦200か1141
型式:PDG-KR234J2
年式:2009
機関:6HK1-TCN(7790cc 240PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m
このバスは何故か運賃箱が、小田原機器製の運賃投入口が運賃箱の上面から出っ張っているものではなくレシップ製の運賃投入口が埋め込まれたものを搭載していますね。
細かなデザイン、色使いなどで私はレシップの方が好きなのですが、1990番台はまた小田原機器製に戻されていますね。試験的採用だったのでしょうか…
自己レス申し訳ありません
レシップのホームページで確認しましたがこのバスに搭載されている運賃箱はレシップのLFーAではないでしょうか?
最近の運賃箱は本当にスリムになり時代の変化を大きく感じるところですね。
>>つくば人様
この写真を撮影した際はどうも小田原製だったようですが、
どうも後にレシップ製に載せ換えられた?らしいですね。
今度乗車した折、確認したいと思いますが、テストか何かでしょうか…?
9316YT、9317RGが載せているカードリーダー撤去跡がある、
小田原RX-NZ共々、気になりますね。
そういえば、1935MK、1936MK、1937MKは、
坂東市所有ゆえかレシップ製快適一号を搭載してますね。
管理人様が撮影された写真をよく見ると確かに小田原機器の運賃箱のようですね。
関鉄らしさとも言えなくもないですがどんな理由で載せ換えたのでしょうかね。大変気になります。
>>つくば人様
引き続きコメントありがとうございます。
レシップと言えば、MT及びHKは確かレシップ製の運賃表示器だった気がしますが、
これと関係があったりするのでしょうかね…。