関鉄グリーンバス G023


関鉄グリーンバス G023/U-LV324L+アイケイコーチ(Cubic)

国際興業中古車です。
国際興業中古は、鹿島鉄道代替バス運行を控えていた
鉾田に2007年にG023・G024・G025・G026の4両が
集中的に配置されています。
いずれも、国際時代の社番が8000代であった車です。
国際8000代は年式・投入先により仕様が異なるため、
少々ややこしいところですが、これらはいずれも、
1993年式のため側窓は逆T字窓とされていて、かつ、
埼玉県内向けのため扉配置は中引戸とされる等、
仕様が揃えられています。

今のところ国際中古は関鉄グループでこの4両のみで、
近年、京成中古が主流の関鉄では珍しい存在ですが、
この時期は、関鉄と国際の共同運行による、
土浦駅―大宮駅間の高速バス開業もあったため、
国際との関係が強化されていたからだと思われます。

外観では何と言っても側窓が高級感ある
ブラックサッシの逆T字窓であることが目を惹く他、
国際時代の名残として、戸袋窓の目隠し部分や、
前面及び側面行先表示機の周囲が紺色のままであること、
屋根上にマーカーランプがあることなどが特徴で、
関鉄の車両群の中ではかなり目立つ存在です。

内装も、他車とは一線を画す独特なもので、特に
国際8000代のうち1993年式・1994年式の特徴である
ハイパックシートが並べられているのは壮観です。
国際らしい上半分褐色、下半分黄緑色の内張りで、
床は青緑色で滑り止め付きの床材張りとされています。
座席表皮は、国際時代と同じ青色の市松模様のもので、
優先席は赤色の市松模様とされており、加えて、
ヘッドレストカバーもそのままとなっています。
このハイパックシートが買われて、代替バスでも
長距離系統を担当する鉾田に配置されたのでしょう。

また、この車はギャラリーバスなのも特徴です。
グリーンでは、かしてつバス応援団の協力も得て、
地元の学生、画家、写真家の写真や絵画等を展示した
ギャラリーバスを2007年から運行しており、他には、
柿岡営業所のG041、鉾田営業所の1767G、
石岡営業所のG016・G019・G027・G035が
ギャラリーバスとなっています。

グリーンではこのほかにも地域との連携を図る
様々な施策を実施しているのが特徴です。
2011年には一口1000円の年会費で入会でき、
一日フリー切符の進呈や定期券の割引が受けられる
かしてつバス・サポーターズクラブを発足させています。

96FH020023

132FH030019

【諸元】
登録番号:水戸200か・798
年式:1993年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m

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