金剛自動車 和泉230え2001


金剛自動車 和泉230え2001/三菱PKG-AA274KAN+西日本車体工業(B-Ⅰ型96MC)

2008年に投入された自社発注車の三菱車である2001は、
金剛として初の、今のところ唯一のノンステップ車です。
そのこともあってか、側面の「Kongo Bus」のロゴの
左右のストライプが斜線となったのが大きな特徴ですが
これはその後に投入されたワンステップ車にも踏襲され
またノンステップ仕様である旨の表記は一切ありません。

当時、三菱ではノンステップ車は製造していなかっため
日産ディーゼルからスペースランナーRAのOEM供給を受け
「エアロスター-S」という名で販売しておりましたが、
この車は結局金剛唯一のエアロスター-Sとなっています。

側面窓は引き続き銀サッシの逆T字窓となっていますが
メーカーの仕様変更により戸袋窓と側面最後部の窓が
接着式となったために少しだけ引き締まった印象です。
前後マーカーランプと前方右寄りの箱型通風器は健在で
クーラーも引き続きサーモキング製とされていますが、
テールランプは灯火器保安基準改正で三連テールから
ゴールドキングTSL-2を縦に並べたものとなっており、
腰板上部にはハイマウントストップランプも付きます。
また左側面の前輪のホイールアーチと中扉の間の腰板と
右側面のホイールベース間の腰板にモールが付きます。

国土交通省標準仕様ノンステップバスでないこともあり
上半分が薄緑色、下半分がレザック紙風模の内張りや、
草色の突起つきの床材張りの床など従来どおりの仕様で
側面窓のロールアップカーテンもまた引き続き健在です。
左側前輪のタイヤハウス上の座席は省略されています。

座席配置は左側前半部が前向き1人掛2列とされていて、
ここは燃料タンクがあるため1段高い位置に座席があり
中扉より後半部は標準的な前向き2人掛4列となっており
右側が前向き1人掛4列と前向き2人掛4列となっていて
そのうち、3・4列目は車椅子固定用の折畳座席です。
さすがに横向き座席はなく他車に比し大人しい仕様です。
また座席表皮も引き続き優先席も含め緑色一色とされ
背もたれは、ビニール製のカバー付きが奢られていて
カバーは優先席が黄色、一般席が白色となっています。

金剛としてはノンステップ車の導入は当車以降途絶えて
当車は10年以上の虎の子のままとなっています。

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